「エンタメに関する調査」の調査概要

・調査内容:テレビ、ラジオ、新聞、SNS、動画配信サービスの各メディア・コンテンツについて

①  どの程度視聴しているか
②  好きなメディアコンテンツ
③  好きな順位
④  最も好きな新聞
⑤  好きなSNS
⑥  好きな動画配信サービス
⑦  自由回答で好きなテレビ番組、好きなラジオ番組、好きなラジオパーソナリティ、好きな新聞紙、好きなSNSのアカウント・チャンネル名、好きな動画配信の番組・作品 などを調査

・調査手法 WEBアンケート
・調査時期 2023年12月
・調査対象 首都圏の30~69歳男女・計100名

テレビは86%が毎日視聴

 各メディアコンテンツを視聴している時間は、テレビは毎日と答えた人が最も多く(86%)、2番目に多かったのは週4~6日(10%)だった。ラジオを視聴している人の中では週1~3日(25%)が最も多く、次いで多いのが毎日(15%)だった。新聞は毎日読む人が20%で最多となる一方、まったく読まない人が49%。SNSは毎日見ている人が48%で最多だったが、まったく視聴しないと答えた人も24%いた。動画配信サービスも毎日視聴している人が最も多く、48%を占めている。

 複数回答による「好きなメディアコンテンツ」で1位になったのはテレビで84%。30代以上においては依然としてテレビが人気メディアコンテンツとなっていることがわかる。2位は動画配信サービス(56%)、3位はSNS(53%)で、以下、4位ラジオ、5位新聞の順だった。

ポイント集計ではラジオがSNSを上回り3位に!

 これに対して、メディアコンテンツの中で好きな順に1位から5位まで付けてもらった質問の回答を1位=5ポイント、2位=4ポイント、3位=3ポイント、4位=2ポイント、5位=1ポイントのウエイトを加えて集計すると、1位はテレビ、2位は動画配信サービスで、好きなコンテンツの順位では4位だったラジオがここでは3位に浮上した。

 順位別に見ると1位にテレビを挙げた人が最も多く(81%)、2位にはラジオを挙げた人が最も多く62.5%で、好きなコンテンツの順位ではラジオよりも上位だったSNSや動画配信サービスを上回っている。合わせて7割以上の人がラジオを1~2位に答えている。

 ラジオは長時間のながら聴きをしたり、職場や移動中のタクシーなどの街中で流れているのを耳にする機会も多く、日常に溶け込んだコンテンツになっていることがこの結果にむすびついたと考えられる。インターネットやスマホでラジオが聞けるアプリ「radiko」やAM局のワイドFM放送によって、場所を選ばすに手軽にクリアな音質でラジオを聞くことが可能になって、日常に寄り添った親しみやすいメディアとして幅広い層で注目を集めていることが、調査結果からもわかる。

 週に1~3日視聴している人が最も多くなっているラジオが、毎日視聴している人の割合が高いSNSよりも重要なコンテンツだと答えた人が多くなっていることから、ラジオに対する愛着や熱中度(コアな支持)の高さが感じられる。特定の番組やパーソナリティに関心を持って、決まった時間に必ず習慣的に聴いている固定ファンが多いようだ。

好きなラジオ番組・パーソナリティは分散傾向

 「好きなラジオ番組」を自由に回答する設問で複数の回答があった番組は、『安住紳一郎の日曜天国』『爆笑問題カーボーイ』(各4名)、『伊集院光 深夜の馬鹿力』『オールナイトニッポン』(各3名)などだった。「好きなラジオパーソナリティ」では安住紳一郎、伊集院光、爆笑問題(各3名)、辛坊治郎、住吉美紀、ナインティナイン、マンボウやしろ、吉田照美(各2名)らの名前が挙がった。ずば抜けて高い得票を得ている番組やパーソナリティはなく、回答が分散していることから、ラジオを聴いている人の好みの多様化があらわれている。

 【参考データ】好きなSNS・動画配信サービス

 好きなSNSとしてはYouTubeが1位(82%)、2位がInstagram(57.4%)、3位がX(52.5%)、4位がTikTok(14.8%)。好きな動画配信サービスの1位はTver(65.7%)で、2位はAmazonプライムビデオ(48.6%)、3位ABEMA(14.3%)、4位Netflix(11.4%)が続いた。