調査結果(一部抜粋)

 下記にて「キャンペーンに関する消費者意識と実態調査」の調査結果を一部抜粋し紹介する。集計表の色付けについては下記のとおり。

直近1年以内に企業が実施するプレゼントキャンペーンへの応募経験

 過去1年間に何らかのキャンペーンに応募したことのあるかを尋ねたところ、商品購入を伴うクローズドキャンペーンの応募経験者は28.5%、商品購入を伴わないオープンキャンペーンの応募経験者は23.6%、複数回の購入を伴うキャンペーンの応募経験者は15.5%という結果だった。7割強の人は、過去1年間に1度もキャンペーンに応募した経験を持たないことになる。前年調査では、クローズドキャンペーンとオープンキャンペーンの応募経験率がほぼ同程度だったが、今回はクローズドキャンペーンの応募経験率の方が、有意差とまではいかないが、若干上回る結果となった。

カテゴリー別の応募経験率(性年代別)

 応募経験率上位10個のカテゴリに対して、応募経験率を性年代別に分析した。全層から人気の高い「食品」は、特に女性40代と女性50代での応募経験率が高い。「コスメ・化粧品」は、10~30代の女性で応募経験率が高く、カテゴリのターゲットと一致していることが分かる。また、「スーパーマーケット」は30~50代の女性の利用率が高いが、それよりも高い数値を示したのが男性60代以上。男性60代以上は、キャンペーン応募において中高年女性と似たような行動特性を持つように見受けられる。「家電」については、男性40代と男性60代以上で反応が高く、参考値ではあるが男性10代で「ゲーム」に対する反応が高いのも特徴。

SNSアカウントでのプレゼントキャンペーン応募経験(性年代別)

 SNSアカウントでキャンペーンに応募した経験を性年代別に見てみると、男性では40代以上、女性では30代以上でLINEがメインの応募方法となっているため、全体の結果を押し上げている。一方、男性10~30代、女性10~20代の年齢の低い層ではX(旧Twitter)がメインの応募方法となっている。また、男性60代以上、女性30代以上で相対的にSNSでキャンペーンに応募したことのない人の割合が高いという結果になった。

企業のSNSに期待すること

 次に、企業のSNSに期待することを尋ねた。LINE、X(旧Twitter)、Instagramで「キャンペーン・クーポン・イベントなどの情報」が、YouTubeでは「商品の使い方やレシピなどの役立つ情報」が期待されていることが分かる。いずれのSNSにおいても「特に無し」が第1位の回答となっており、LINEを除いて半数近いまたはそれ以上の率となっている。

キャンペーンの景品としての魅力度(性年代別)

 キャンペーンの景品としての魅力的だと思うもの上位10種類について、性年代別の違いを分析した。全層から人気があるのは「現金」だが、男性20代、男性30代、女性20代ではややその度合いが低くなる傾向にある。女性30代以上と男性60代以上には「商品券」の人気が高く、「デジタルポイント」は10代の男女、女性30代、女性50代で人気が高い。「お米」は女性の40代から上の層で人気が高く、男性からの人気は低い。「テーマパークチケット」は女性10代から50代まで幅広く人気だが、男性の関心は薄いことが分かる。女性10代は、上記に加え「アイスクリーム」「PC・タブレット」「テーマパークチケット」など他層より幅広いアイテムに興味を示している。結果から分かるように性年代別で魅力的だと思うものは様々なため、景品選定をする際には自社商品やサービスのターゲットに刺さりやすいものを選ぶとよいことが分かる。

調査概要

≪ 調査趣旨・目的 ≫

 本調査はキャンペーンにおける一般消費者の意識・行動やキャンペーンによる行動変化について明らかにするべく、インターネット調査を実施した。特に近年注目されているSNSを利用したキャンペーンについては、その利用実態や意識詳細を把握すべく、設問を設定した。また、調査にあたりキャンペーン参加経験有無による傾向の差異を確認するため、キャンペーン参加経験有と無の両サンプルを抽出している。

≪ 調査手法 / エリア ≫
インターネット調査 / 全国調査

≪ 調査期間 ≫
2023年11月10日(金)~11月13日(月)

≪ 調査対象 ≫
・事前調査:1,697名
・本調査:10代(高校生以上)~70代の男女合計720名(男性360:女性360)
 ※過去1年以内にキャンペーン参加 有無8:2で割付