2023年のXR(VR/AR/MR)対応HMD(ヘッドマウントディスプレイ)とスマートグラスの国内出荷台数は、合計で49万6000台の見込み(矢野経済研究所調査より)となり、国内外を問わず、XR(VR/AR/MR)市場の伸長が予測されている中、“VR元年”(2016年)から8年目を迎えたVRの現状を把握するために調査を行った。

VR認知率6割・認知者の利用率2割と、共に低い結果に

 VRのことを知っているか聞いたところ、VRの認知率は6割超(63.32%)だった。また、VRを利用したことがあるか聞いたところ、VR認知者のうち、現在利用者(9.78%)と過去利用者(7.44%)を合算した利用経験者は2割弱(17.22%)。「使ったことはない」が82.78%と圧倒的に高い結果となった。

圧倒的な継続利用意向の高さ!約9割が「これからも使っていく」

 VRを現在利用している人に、これからもVRを使用していくか聞いたところ、「これからも使っていく」は約9割(88.00%)で圧倒的に高く、現在の利用者は50名と少ないものの、継続利用意向の高さが際立つ結果に。この結果から、利用者の満足度が高いことが推測できる。

今後の普及に期待する分野「医療」「不動産」「住宅リフォーム」が2割超!

 VRを使うことで、より便利になると思う分野を聞いたところ、「ゲーム」「映画」「スポーツ観戦」「ライブ」「旅行・観光」というエンタメ・娯楽分野の項目が、20ポイント台後半から30ポイント超という結果だった。また、エンタメ・娯楽以外のビジネス分野では、「医療(診断など)」「不動産(内覧など)」「住宅リフォーム」が、20ポイント台前半で続いた。
 この結果から、エンタメ・娯楽以外のビジネス分野でも、VRの普及に期待が寄せられていることがわかった。

調査概要 
調査タイトル:VRについての調査
調査期間:2023年12月14日(木)
調査対象者:15歳以上の男女(性年代別の各セル均等)、合計1000名
調査方法:インターネット(WEB)調査
エリア:全国