男女問わず約3割がメディア接触を通じて購入(利用)意欲を高めている
今回の集計対象メディア全47媒体に対して、「各オンラインメディアで提供される情報を⾒て、どの程度、商品やサービスを欲しくなったり利⽤したくなった事があるか」の質問において、男⼥別平均を⾒ると「より欲しくなる」「時々欲しくなる」の回答が30%超え(女性35.5%、男性31.5%)となっており、これらのメディア接触を通じて男⼥問わず約3割の消費者が何かしら購⼊(利⽤)意欲を⾼めていることがわかった。
さらに「性別・年代別」で傾向を見てみると、若年層になる程、より購⼊(利⽤)意欲を喚起されていることがわかる。また、全世代を通して男性に⽐べ⼥性の⽅が「より欲しくなる」「時々欲しくなる」の回答が多く、購入意欲のスコアが高くなっていることも特徴だ。
YouTubeは商品レビューコンテンツが圧倒的に多い
動画・音楽メディアのカテゴリに分類し、個別メディアごと(「TVer」「radiko」「Spotify」「Netflix」「ABEMA」「YouTube」「ニコニコ動画」)に、購入意向が高まるか否かを質問した。
購入意向を喚起させられる順に「YouTube」(46.4%)、「Netflix」(34.3%)、「TVer」(31.8%)、 「Spotify」(31.6%)が挙げられた。
「YouTube」は、他メディアに⽐べ商品レビューコンテンツが圧倒的に多く、購⼊意欲を喚起されやすいといった側⾯も⼤きく影響していると考えられるだろう。
次にSNSメディアのカテゴリに分類し、個別メディアごと(「Instagram」「Pinterest」「LinkdIn」「X(Twitter)」「Facebook」「Pixiv」「TikTok」)にどの程度、購入(利用)意向が高まるかについて質問した。
主要SNSにおいて、消費者の購⼊(利⽤)意向を押し上げているメディアは「Instagram」(50.3%)が頭一つ抜け、「X(Twitter)」(41.4%)、「TikTok」(40.1%)と続く結果となった。
60代層はメディアによる購入(利用)意向は喚起されづらい傾向に
主要メディアを8カテゴリに分類(「動画・音楽」「SNS」「ニュース(キュレーション)」「新聞・雑誌系」」「カルチャー・ライフスタイル」「レシピ」「スポーツ」「グルメ」)し、さらに年代別(20代、30代、40代、50代、60代)に、メディア接触による購入(利用)意向度を調査した。
本調査によって、各カテゴリにおいて世代間の違いが顕著に出たのは「動画・音楽」「SNS」となった。また、60代の層は特に「SNS」「カルチャー‧ライフスタイル」「スポーツ」メディアによる購⼊(利用)意向は喚起されづらい傾向にあることがわかった。