■開発の背景
生成AI技術は急速に進化し、あらゆる産業・ビジネスにおいて活用が拡大している。同社においても、社員の生成AIに関するリテラシー向上および、誰もが生成AIを業務で活用できるよう環境整備を推進しており、生成AI活用ノウハウの蓄積、プロダクト開発に取り組んでいるという。
■「KW Booster AI」について
「KW Booster AI」は、これまで活用していた当社独自のX広告への自動入稿ツール「Keywords Booster」に新機能を追加しアップデートした、AIを活用したX広告の運用ツールである。新機能では、X上で話題となっているトレンドキーワードをリアルタイムで取得しキーワード振り分けをAIにて実行することで、その後の入稿から効果の悪いキーワードの停止までシステムによる完全自動が可能となり、X広告の効果最大化の実現に期待がかかる。
アップデートした機能(以下2点)
【1】AIがトレンドキーワードをジャンル別に振り分けし、自動入稿
従来のツールでは取得した全てのキーワードを一律で入稿する仕組みだったため、取得したキーワード内に広告主企業との関連性が低いキーワードも含まれることにより、一部関連性の低いユーザーにも広告が表示されることを懸念し、ツールが利用されない場合があるという課題があった。新ツールでは広告主企業との関連度が高いジャンルに絞ってキーワードを自動入稿することが可能となる。なお、本機能による先行運用の結果、CPA33%の改善が見られているという。
【2】効果の悪いキーワードは、詳細に精査されAIが自動で停止
自動入稿されたキーワードの効果がみられなかった場合、あらかじめ指定された精査条件に従って削除される。従来のツールにおいても停止機能は搭載されていたが、精査の条件をより詳細に指定できるようになり、各広告主企業のアカウント状況に合わせた運用が可能となる。なお、同機能は2025年3月を目途に実装予定としている。