現場で使い込まれたミキサー車。まさに「働く車」と呼ぶにふさわしい雰囲気だが、実はひと月以上かけて紙で作られたものだ。
製作したBBコリーさんは、「例えば、こういう感じの実物大のスケッチを最初に描きます。で、こういう感じの画用紙のような紙をたくさん用意しまして、こちらを切り貼りしていって、1カ月くらい。結果的にはこういった形の作品になる、そういう工程でやっています」と話す。
立体作家のBBコリーさん。自動車関係のエンジニアとして働くかたわら、製作を続けている。そのせいなのだろうか、車にまつわる作品を多く発表している。
組み立てられていくミキサー車。まだ新車のように綺麗だが、続く「汚し」という作業で、現場からやってきたようなリアリティーが再現される。
「例えばこういった感じの作品ですと、実際に働いているような汚れがあると思うんですが、そこは100均とかに売っている化粧品を使って塗っています。化粧品とかファンデーションとかで、“砂ぼこり”でしたり“さび”みたいな所を表現して、よりリアルに近づけるような形で最後は仕上げています」(BBコリーさん)
「汚し」専用の塗料もある中、選んだのは化粧品。砂埃はファンデーション、さびはアイシャドーで描かれている。悩みは、購入先の100円ショップで、「レジでの会計中が結構恥ずかしい」ことだそうだ。
この仕上がりに「本気で作って撮影するとCGのように見える」とツイート。自信作ができたようだ。
「最初のエントリーとしては、ハサミとのりがあれば誰でもできるということで、誰でも気軽に始められますよってところが一番の魅力ですね。あとは極めれば、本当に何でも作れちゃうというところも魅力だと思います」(同)
なお、BBコリーさんの個展「きになる立体展」が、18日から26日までオンラインで開かれる。閲覧は無料で、BBコリーさんは「一般の方はもちろん、ペーパークラフトに限らず、作家活動を続けている人にもぜひ訪れてもらい、コロナ禍でも製作や展示など、生き生きとした活動ができるんだ、ということを共有したい」と話していた。
(『ABEMA Morning』より)
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