山頂付近は”死の世界”… 登山家・野口健がエベレストの過酷さを明かす「生と死が混ざってわからない」
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 『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に、登山家の野口健が登場し、「攻め過ぎて人生を台無しにしないための授業」を行った。

▶映像:野口健のエベレスト登頂成功時の映像(28分30秒頃~)

 番組には“担任役”としてオードリー若林正恭、“生徒役”には平成ノブシコブシ吉村崇ハライチ澤部佑、タレントの伊集院光ファーストサマーウイカAKB48横山由依らが出演。

 15歳で登山と出会い、数々の名峰を制覇してきた野口は、23歳のときにエベレストに初挑戦した。しかし、予定を変えて無理に登ったことで途中で気絶してしまい、仲間に助けられて何とか生還したという。

山頂付近は”死の世界”… 登山家・野口健がエベレストの過酷さを明かす「生と死が混ざってわからない」
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 翌年、野口は2度目のエベレスト登山に挑戦。途中まではかなり順調に進み、第3キャンプまでは完璧に登れたという。その日はそのまま第3キャンプに泊まる予定だったが、なぜか野口は第2キャンプまで戻ろうと思ったという。仲間に「体調が悪いのか?」と心配されたが、「体調は完璧!でも降りよう」と説得した。

 この選択は、野口の命を救うことになる。その日の夜、第3キャンプに地形が変わるほどの雪崩が発生。戻ったときには、荷物を置いていたテントが跡形もなかったという。もし予定どおりに第3キャンプに泊まっていたら「確実に終わってました」と野口は振り返った。

 その後は順調に登っていき、最終キャンプに到着。山頂まで残り923m・所要時間12時間だ。午前中に登頂するのが理想のため、野口らは夜に出発。ヘッドランプの明かりだけを頼りに進んだ。

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 すると、前方の岩に1人の登山家が座っているのが見えた。他の隊が休憩していると思い、横を通るときにその人の顔を照らすと、顔面がつららだらけだったという。「遭難された方だった」と明かすと、出演者からは驚きの声が上がった。

 さらに登っていくと、また岩の上に座っている人物が見えた。今度はなるべく見ないように通り過ぎようとしたところ、その人物は突然立ち上がったという。「その人は生きてました。その人は休憩だったんです」と明かすと、出演者らは「(内容が壮絶すぎて)笑って良いのかわからない」と困惑していた。

 野口いわく、エベレストの山頂付近は「死の世界」だという。第3キャンプ以下は「何とか自力で下山できる世界」だが、最終キャンプから先は酸素ボンベが必要で、「死のにおい」と呼ばれているという。野口は「生と死が混ざってわからない」と、エベレストの過酷さを語っていた。

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▶映像:野口健が公開したエベレストで死にかけた際の自撮り写真(6分頃~)

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