ヘビー級、“大の字”失神KO! 「ドン、ドン、ガツン」衝撃結末に青木真也「これが格闘技」
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 100キロ超えのヘビー級ならではの衝撃KO決着。引きずり回してからのヒザ地獄…さらに脳が揺れるパンチの連打で192センチの大男が崩れ落ちるKOシーンに視聴者騒然。解説を務めた青木真也も思わず「大きい人間が殴り合う、これが格闘技!」とヘビー級ならではの豪快なKOに声を弾ませた。

【映像】“大の字”失神KO 

 9月24日にシンガポールで開催されたONE Championship「ONE: REVOLUTION」でのヘビー級戦。アミル・アリアックバリ(イラン)とアナトリー・マリキン(ロシア)の対戦は1ラウンド2分57秒、マリキンがアリアックバリを連打で“なぎ倒す”ド派手なKO勝利を収めた。

 アリアックバリはイラン出身のグレコローマン・レスリング金メダリスト。日本の元RIZIN無差別級トーナメントでミルコ・クロコップを下し優勝した選手で、一時期UFC入りも噂された。期待と注目が集まる中、ONEデビュー戦でまさかのKO負けを喫してからの復帰戦となる。

 一方のマリキンは屈強な肉体を武器に対戦相手をボコボコに殴る無慈悲なファイトスタイルで一躍ヘビー級戦線に名乗りをあげた。マイクを取ると「おそロシア」のイメージからは程遠いお茶目な陽キャラで、元ポールダンサーという謎の経歴にも注目が集まった。

ヘビー級、“大の字”失神KO! 「ドン、ドン、ガツン」衝撃結末に青木真也「これが格闘技」

 開始早々、至近距離での攻防。アリアックバリがひと回り大きなフレームで体格差はあるがマリキンのシャープな動きに対応できず、左ジャブ、大きなモーションからの右フックを被弾。この一発でアリアックバリは早くも効いた様子だ。さらにマリキンは軽く左フックで触ると、左ストレート、強烈な右フックが顔面を捉えた。脳を揺らされたアリアックバリはすでに棒立ち状態。なんとか反撃のパンチを振るうが精度は低い。余裕のあるマリキンは左から右フックさらに右フック、左ストレートと面白いくらいにパンチを当てていく。

 ダメージを抱えたアリアックバリだが、気持ちは折れていない。左のハイキックで反撃に出ると、マリキンは冷静にこれをガード。対するマリキンがアリアックバリの左に一歩踏み込んでカウンターの右フック。これがアリアックバリの左側頭部にヒットすると、アリアックバリは尻もちを着いてダウンを喫した。

 ここで猛攻を仕掛けるマリキンは覆いかぶさるように首を挟みながらパウンド、スタンドで首を固めながら力の抜けた相手を引きずり回してヒザの連打。強烈なヒザを何発も被弾しながらも、組みの体勢で粘る姿はレスリング金メダリストの意地か本能か…。なんとかヒザ地獄から抜け出したアリアックバリだが、スタンドでマリキンの容赦ない連打をノーガードで被弾すると、最後はよろけて倒れ、大の字になってマットに沈んだ。

 絵に描いたような豪快なKOシーンにABEMAのファンからは「綺麗に倒れた」「やっぱりヘビー級だ」「大味だが面白い」といった興奮気味の声が多数。ゲスト解説を青木真也も「これが格闘技ですよ!大きい人間が殴り合う、組み合う、これが格闘技なのよ。一番強いのはこれ。重たいものに一番価値があるんだよ!」と捲し立て、さらにフィニッシュのリプレイ映像のパンチに合わせ「ドン、ドン、ガツン」と再現するなど、いつも以上に饒舌だった。

【映像】“大の字”失神KO
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