里見香奈女流四冠“全部盛り”レジェンド・清水市代女流七段、妹・里見咲紀女流初段を指名「自分も見ている方も楽しんでもらいたい」/将棋・女流ABEMAトーナメント
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 まさに希望どおりの“全部盛り”だ。女流による早指し団体戦「第2回女流ABEMAトーナメント」のドラフト会議が10月2日に放送された。注目の里見香奈女流四冠は、1巡目にレジェンド清水市代七段、2巡目に妹の里見咲紀女流初段を指名。ファンが期待した姉妹コンビの結成とともに、尊敬する先輩とチームを組むという、両方を叶える指名となった。「今回の主旨として、自分自身も見ている方も楽しんでもらいたいというのがありました。貴重な経験にできたらと思います」と、理想のチーム完成に笑みがこぼれた。

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 自分の希望とファンの希望。無事に2つ叶えられたことに、ほっとした顔にもなった。男性棋士による「第4回ABEMAトーナメント」は、視聴者として存分に楽しんでいた。「視聴者の方の目線も取り入れようと思いました」と、1巡目に指名したのは大先輩・清水女流七段。尊敬する女流棋士でもあり、ファンもレジェンド登場は望むところだろう。「清水さんは、私が女流棋士になる前から活躍されていました。対局の中でもたくさんのことを教えていただいた先輩でもあります。今回こうして団体戦で一緒に戦える機会を得ることができて、すごく幸せです」と、2人合わせて女流タイトル87期というとてつもないタッグの結成を素直に喜んだ。

 まだ自分が駆け出しのころから、優しく接してもらえた思い出もある。「本当に最初のころは、がちがちに緊張してしゃべれなかったです(笑)。対局者同士だと、威圧感みたいなものも感じて、なかなかしゃべれなかったんですが、清水さんから気さくに話しかけていただきました。今でも緊張はしますし、偉大な先輩ではあるんですけど、もうちょっと深く交流できたらと思っています」と、成長した今だからこそ語れるものに期待している。

 一方、妹の咲紀女流初段に対しては、ファンの希望を叶えつつ、試練を与えるつもりだ。「周りから姉妹として注目していただくことも多いので、ファンのみなさんが喜んでいただけたらいいですね。妹もこのトーナメントをきっかけに、少しでも棋力向上してくれたらと思います。選ばれた方々より棋力が少し落ちてはしまうんですが、その中で必死に食らいついていく過程で強くなってくれればいいです」。将棋を「指す」「見る」を凝縮して繰り返すこの大会は、急成長にもつながる場。姉らしく辛口な評価も、期待を込めてのものだ。

 個人戦だった第1回大会は、優勝候補筆頭ながら決勝で伊藤沙恵女流三段に敗れ、準優勝だった。早指しかつ独特なフィッシャールールは「どちらかというとあまり得意じゃない」という自覚があるだけに「ある程度練習して、不安をなくして挑みたいです。事前にたくさん指すことによって感覚を養いたいです」と、チームのリーダーとしてしっかりと準備もする。先輩に学び、妹を鍛え、この3人で優勝する。全てを達成したら、ファンよりも本人が一番楽しいはずだ。

里見香奈女流四冠“全部盛り”レジェンド・清水市代女流七段、妹・里見咲紀女流初段を指名「自分も見ている方も楽しんでもらいたい」/将棋・女流ABEMAトーナメント
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◆第2回女流ABEMAトーナメント 第1回は個人戦として開催され、第2回から団体戦に。ドラフト会議で6人のリーダー棋士が2人ずつ指名し、3人1組のチームを作る。各チームには監督棋士がつき、対局の合間にアドバイスをもらうことができる。3チームずつ2つのリーグに分かれ総当たり戦を行い、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。チームの対戦は予選、本戦通じて、5本先取の9本勝負で行われる。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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第2回女流ABEMAトーナメントドラフト会議
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