甘利氏 幹事長起用の理由は? 野党「政治とカネ」徹底追及の構えも…岸田総裁“党人事”から見えるもの
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 岸田文雄総裁は自民党人事について、幹事長に甘利明税制調査会長、総務会長に福田達夫衆議院議員、政務調査会長に高市早苗前総務大臣、広報本部長に河野太郎行革担当大臣、また副総裁に麻生太郎副総理兼財務大臣を起用することなどを正式に決めた。

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 4日午後には、衆院本会議で行われた首班指名選挙で岸田総裁が第100代総理大臣に選出され、新たな体制が発足した自民党。今回の人事にはどのような意図があるのだろうか。ニュース番組『ABEMA Prime』では、テレビ朝日政治部の記者と共に議論を行った。

 ネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏は、早速冒頭で金銭授受問題で閣僚を辞任した甘利氏に言及。「(建設業者から)500万円をもらったと認めている甘利さんが幹事長になるってすごい。それで選挙に勝てると思っている自民党もすごい」と皮肉った。

 ひろゆき氏の指摘に、司会の平石直之アナウンサーは「あくまで甘利氏がお金を受け取ったかどうかという部分については疑惑だ」と補足。甘利氏は2016年の記者会見で「秘書には政治資金収支報告書に記載するよう指示したが正しく記載されなかった」と述べ、検察庁は捜査の結果、甘利氏を不起訴とした。

 テレビ朝日政治部記者の今野忍氏も「(金銭授受問題は)不起訴処分になっている」とした上で、「岸田総裁は『政治とカネの問題も党改革する』と言って当選した。不起訴だったとはいえ、少なくとも疑惑があって『十分に説明したのか?』といわれている人を幹事長に登用したわけだから『選挙に向けてどうなんだ』といった声が党内から出てしまうのは仕方ないだろう」とコメント。

甘利氏 幹事長起用の理由は? 野党「政治とカネ」徹底追及の構えも…岸田総裁“党人事”から見えるもの

 人事発表後の会見でも、記者から「一部の指摘では安倍先生や麻生先生に配慮したのではないか」といった質問が飛び出ていた。この質問に岸田総裁は「私はあくまでも適材適所という観点に基づいて人を選ばせていただいた」と回答している。しかし、なぜここで幹事長に甘利氏を起用したのだろうか。これに今野氏は「今回の総裁選で最大の立役者だった」と話す。

「甘利氏は麻生派にいながら河野太郎氏ではなく、岸田氏を支持すると明言した。いち早く岸田氏の方に行って、ある意味、麻生派を河野支持でまとめさせなかった。岸田総裁を作るという意味では、最大の功労者が甘利氏だった。それに対して、ちゃんと幹事長という形で報いたとも言える」

 立憲民主党など野党4党は、1日に行った国会対策委員長会談で、自民党幹事長に内定した甘利明税制調査会長に「国会で説明を求めていく」と確認。立憲民主党の安住淳国対委員長は「甘利氏を国会に招致したい」と話し、「政治とカネ」の問題をめぐる検証チームを近日中に立ち上げるとしている。今野氏は、「500万円の話は、あくまで受けった部分は疑惑で、どこまで確定的に言えるかわからないところだ」とした上で、野党の動きについては、「甘利幹事長の政治とカネは攻めやすいだろう」とコメント。

 一方で、野党のみならず、ネット上でも疑問の声があがる中、あえて幹事長に起用した甘利氏の魅力とはいったい何なのだろうか。

 今野氏は「甘利氏は政策通。特に経済政策で、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)でも担当大臣をしていた経験や経済産業大臣といったキャリアもある」と説明。“経済通”の甘利氏を幹事長に起用し、今後の経済政策はどうなっていくのだろうか。

甘利氏 幹事長起用の理由は? 野党「政治とカネ」徹底追及の構えも…岸田総裁“党人事”から見えるもの

「岸田氏が総裁選で訴えていた数十兆円の経済対策や新型コロナの対策などは、立憲民主党が提言する政策に近いものがある。立憲民主党の泉健太政調会長がこの『ABEMA Prime』に出演した際も出た話だ。岸田氏が訴えていた政策をちゃんと打ち出せるのであれば、対立軸はかなり見えづらくなる。しかし、政調会長は高市氏だ。今後、岸田内閣となって公約通りの政策を出せるかどうか。格差是正や分配ができるかどうか、それ次第だと思う」

 今野氏の説明を聞いたひろゆき氏は「副総裁に起用した麻生財務大臣はお金を配るのが嫌な人ではないか。麻生派が強いとなると、結局今回も『お金は配れません』となる気がする。今回の政権で貧しい人を救うのは難しいのではないか」と質問。今野氏はこれに「そこはもう岸田氏の頑張り次第になってくる」と答える。

「岸田氏の派閥自体、財務省出身が多い。元々、池田勇人氏といった財務官僚(当時は大蔵官僚)が作った派閥だ。元々財政再建派なはずだ。経済政策もこれからちゃんと給付金などの政策を打ち出していくと思う」

 さらに、河野太郎氏の広報本部長起用に、今野氏は「大概だと思う。ただの降格だ」とコメント。

「党役員と言ったら圧倒的に党の金と人事を司る幹事長に力がある。政策を全部担当する政調会長がいて、最高意思決定機関に総務会長がいる。プラス選挙対策委員長で“党4役”と言われている。この4人はSP警護対象にもなる。その4人の中に“広報本部長”は入っていない。そもそも『今の自民党の広報本部長は誰?』と街で100人に聞いて、答えられる人はいないと思う」

 例え国民人気が高く、自民党内でも重用されているように見えても、今野氏は「河野氏を重用したのは、やっぱり菅総理で、菅総理は河野氏をずっと重用してきた。同じ神奈川で当選同期だ。菅総理が安倍前総理に対して(河野氏を)外務大臣にも防衛大臣にも推していた」と説明。あくまで、河野氏は菅総理に重用されてきた人材であるとした。

「とりあえず河野氏はここまで(広報本部長に)登用した。小泉進次郎氏については、安倍前総理や麻生氏の意向に完全に沿うならば、(閣僚には)登用しないと思うが、ただ野に放つとそれはそれで面倒くさいのだろう。発信力や批判する力はすごくある。僕が総裁だったら彼も適当な大臣に置く。大臣になると政権に反対することや、違う意見は言えない。しかし、同じ与党でも大臣でなくなってしまえば、政権批判ができてしまう」

 今月にも行われる衆院選。岸田内閣の発足により、世の中はどう変わるのだろうか。今野氏は「岸田氏に菅氏のような突破力はない。『ワクチン100万回接種を目指す』と言って実行するようなことはできないだろう」と語る。

「ただ、記者会見で菅総理は『それはありません』と記者の質問に対して一刀両断だったが、(岸田氏は)そこはもうちょっと丁寧に話すようになると思う。聞く力はある。ただ、ある意味、菅総理は聞く力がなかったからこそできた政策もある。新型コロナのワクチンも『100万回接種なんてできるわけないでしょう』という声を聞かなかったからできた。(岸田氏と菅総理は)正反対のタイプだと思う」(『ABEMA Prime』)

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