安倍元総理も不満? 元産経政治部長「まるで麻生・甘利内閣のようだ。岸田さんはどこにいったの?」
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 4日に発足した岸田文雄内閣。その顔ぶれについて、『ABEMA Prime』に出演した元産経新聞政治部長でジャーナリストの石橋文登氏は「党役員人事も含めて、思惑が見えてこない。閣僚人事についても、あら?岸田さんはどこにいったの?という人事だ」と指摘する。

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安倍元総理も不満? 元産経政治部長「まるで麻生・甘利内閣のようだ。岸田さんはどこにいったの?」

 「こういうことには鉄則がある。まず、実力者たちの意向は聞いても相談はせず、最後は全て一人で決めるということ。そして政権の背骨にあたる幹事長と官房長官は、最初から自分一人で決めなければダメだということだ。しかし今回、麻生さん、甘利さんに相談までしちゃったことで岸田さんはグラグラし、“本当に岸田内閣か?”という人事になってしまった。岸田さんは自分の特技について“人の話を聞くこと”と言っているが、はっきり言って、麻生・甘利内閣の人事のように見えるし、まるで“岸田さんがいない内閣”だ。

安倍元総理も不満? 元産経政治部長「まるで麻生・甘利内閣のようだ。岸田さんはどこにいったの?」

 一方で、“挙党内閣”と言いながら、菅さんと二階さんの意向は完全に無視している。“菅おろし”で露骨に動いた人のうち、重鎮クラスだったのが甘利さんだ。その、菅さんとしては絶対に許せない人を幹事長に持ってきたということ自体、挙党態勢ではないし、菅さんとは決裂しっぱなしということだ。過去の問題も突っ込まれることは覚悟の上だと思うが、色々ややこしいのではないかと思う。そして今回の人事は、その甘利さんに早い段階から相談しながら決めたようだ。そのせいか、情報が事前にボロボロと漏れて、すげ替えられることにもなった。

 例えば経産大臣。甘利さんは“商工族のドン”なので、ここの行政は絶対に手放したくない。だから随分と早い段階から山際大志郎さんの名前が挙がっていた。そこに対して、一切意向を聞かれることなく、“事後承諾”という形になった安倍さんが不満に思っている云々という話が出てきた。また、安倍さんの“腹心中の腹心”ともいえる萩生田さんは非常に調整能力が高く、官房長官、あるいは幹事長の候補の一人だったし、菅さんも萩生田さんの幹事長起用を考えていたくらいなのに、ひきつづき文科大臣にという話も出てきた。

 結果、萩生田さんが経産大臣、山際さんは元々甘利さんが就いていた経済再生担当大臣になった。官房長官は最も信頼できる人間でなければならないので、本来であれば自分の派閥(宏池会)から出すはずだが、松野さんは細田派だ。さらに“若手の起用”ということで小林鷹之さんが経済安保担当大臣になったことが注目されているが、小林さんは甘利さんが座長を務める自民党の『経済安全保障政策に関する会議』の事務局長だった。加えて、財務大臣を長く務めた麻生さんが副総裁になり、なぜか義弟の鈴木俊一さんが財務大臣になった。

安倍元総理も不満? 元産経政治部長「まるで麻生・甘利内閣のようだ。岸田さんはどこにいったの?」

 今回、朝日新聞が萩生田さんの官房長官起用を報じたことで事務所に胡蝶蘭が山のように届いてしまったらしく、詫び状を出すことになったようだが、僕は朝日新聞に同情する。朝日新聞はきちんと取材をしていた。しかし骨格の部分に“安倍カラーが強過ぎる”などと囁かれた岸田さんがすげ替えてしまったからこうなった。ものすごく良くない。安倍さんとしても“何なのそれ”という感じで、面白くないはずだ」。

 さらに安倍元総理をよく知る石橋氏は、当選3回の福田達夫氏を党総務会長に起用したことについても「安倍さんを怒らせたのではないだろうか」と推測する。

安倍元総理も不満? 元産経政治部長「まるで麻生・甘利内閣のようだ。岸田さんはどこにいったの?」

 「自民党役員会では自民党総裁の右に幹事長が、左の一番筆頭に座るのが総務会長だ。あまり目立たないが、3役の中では政調会長よりも偉い。それは総務会というのは自民党の最高決定機関で、普段はお茶を飲んでいるおじいちゃんの集まりみたいな感じだが、10年に1回くらいすごいことが起きるからだ。例えば政治改革関連法案や郵政民営化法案を通す時の総務会は、それこそ乱闘に近いような状態になったが、それを総務会長が派閥の領袖たちをなだめすかし、収めていかなければならない。その意味では、ものすごく力を発揮しなければならない役職だ。

 しかし、そのようなことは起きないから、福田さんでもいいやと思ったのかもしれない。“老壮青”ということで、党改革を唱えている福田さんを起用することでフレッシュ感を出そうとしたのだろう。所属派閥は安倍さんと同じ清和会だが先代の安倍晋太郎さんとは先代の福田康夫さん、さらにお祖父さんの福田赳夫さんの時代から争っているような部分がある。これも“事後承諾”のような形で持ってこられて、“どういうこと?"となったのではないだろうか」。(『ABEMA Prime』より)

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