「風呂場でシャワーを浴びていたら、突然水しか出なくなり…」。自宅の給湯器が故障、管理会社に問い合わせるも「コロナの影響による半導体不足で、国内に給湯器の在庫が一つも存在していない」と回答されてしまったという内容のツイート。3万件近くリツイートされ話題となっているが、いま世界は深刻な“半導体不足”に見舞われており、数多くの電化製品、自動車の製造に影響が生じているのだ。
そもそも「半導体」とは何だろうか。元経産官僚の宇佐美典也は「半導体と聞くと黒色のチップを連想すると思うが、もともとは物質の電気的特性のことで、電気を通す金属などを“導体”、逆に通さないゴムや油を“絶縁体と呼んでいる。その間にあるのが半導体で、0と1で表すデジタルと相性が良いため、電子機器に使われるようになった。そのため、“21世紀の産業のコメ”とも呼ばれている」と説明する。