心の中がバレてしまうイヤリング――。そんな気になるグッズを開発したのは、なんと現役の女子大学生。『ABEMA Morning』では、開発に至った経緯を取材した。
“心の中がバレる”とはどういうことなのか。テレビ朝日の並木万里菜アナウンサーが、実際にイヤリングを耳につけて試してみた。まず、どうぶつの癒やし動画ではイヤリングは青色で、ピカピカと光る速さはゆっくりだ。
一方、並木アナが大好きだというマイケル・ジャクソンのライブ映像を見た時はというと、赤青緑の3色が先ほどより速いスピードでピカピカと光っている。はたして、このイヤリングの反応で何がわかるのか。
このイヤリングを開発したのは、慶應義塾大学3年生で、学生向けの企業コンサル会社Nexstarの代表も務める山本愛優美さん(20)。大学では心理学などを研究している。
「そのイヤリングは、並木さんの心拍に合わせて光るようになっています。並木さんのドキドキが速くなっているということが光になって表れているんです」(山本さん、以下同)
要するに、“心のトキメキが見えてしまう”イヤリングなのだという。その仕組みは、耳たぶの裏にイヤリングのセンサーを付けて、皮膚の毛細血管を認識。そして、血管から読み取った心臓の動き、トキメキ(ドキドキ)を光としてアウトプットしている。
心拍の波に個人差があるため人ぞれぞれ色は違うが、平常時の光の色は一定で、赤は「低め」、緑は「中間」、青は「高い」。並木アナの場合は青が多かったようだ。ただし、トキメキ度が高いと3色が光る仕組みで、鼓動も早くなれば点滅のペースも早くなる。
「『トキメキ』という概念を研究したくて、(大学で)心理学の研究室に入って。ドキドキなど感情に関連した生体情報を可視化することで、ポジティブなコミュニケーションや感情が増えるんじゃないかなと思って。作ってみたのが『心拍で光るイヤリング』」
「ポジティブは伝染するかも!」「ポジティブな感情を見える形にしよう!」。こうした枠にとらわれない開発は、企業からも賛同を受け、技術面などでサポートしてもらい、イヤリングになるまでの小型化、軽量化が実現した。
また、ポジティブな感情の中でも、山本さんが理想とする「トキメキイヤリング大作戦」があるようだ。
「例えば、好きな人とデートした時とかに、『好きだな』って伝えたいけど伝えにくい、みたいな時。(光を見て)『なんでドキドキしているの?』みたいなことを、相手につけてもらったり、聞いてもらったり、みたいな」
このトキメキイヤリング「e-lamp.」は、現段階では心拍数が可視化されているが、今後は表情筋や声なども認識して、トキメキの感情にもっと近づけていきたいという。今回のイヤリングはまだプロトタイプだったが、年内には商品化したいと考えているということだ。(『ABEMA Morning』より)
この記事の画像一覧