「ぜんぜん自分が悪役に見えなくて」 平岳大、役作りのため“坊主”でオーディションへ 『G.I.ジョー』最新作
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 「ぜんぜん他の方には勧めないんですけど、坊主にしていったんですよ」

 父親は俳優の平幹二朗さん、母は女優の佐久間良子さんという、“名優”の血を引く俳優・平岳大(ひら・たけひろ、47)。

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 これまでに『悪の教典』『関ケ原』『検察側の罪人』などの日本映画や、ドラマ、舞台に数多く出演。去年は、NetflixとBBCが共同制作した『Giri/Haji』で主演を務め、イギリス・アカデミー賞テレビ部門で主演男優賞にノミネートされるなど、海外での更なる飛躍が期待されている。

 そんな平の出演最新作が、22日公開の映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』。世界的人気のアクションフィギュアをもとに映画化された人気シリーズ『G.I.ジョー』は、2009年に第1弾、2013年には第2弾が公開され、世界中で大ヒット。

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 待望の第3弾となる今作は、シリーズ人気No.1の漆黒の忍者ヒーロー「スネークアイズ」誕生の秘密を描いたストーリーで、平はスネークアイズと対峙する”最強の抜け忍”を演じている。

 「(鷹村)ケンタという役なんですけど、主人公のスネークアイズにするーっと近寄っていって、“悪の道”に引きずりこむ。それで内紛を起こさせて、自分はいいところを狙っていくというような、知能犯的な悪役なんですけど。海外の人に見てもらう作品なので、あまり悪役でも憎まれ役にならないように、気を付けてやりました」(平、以下同)

 平がこの役を演じることになったのは、「オーディション」がきっかけ。とある”作戦”をもって臨んだという。

 「ぜんぜん他の方には勧めないんですけど、『坊主』にしたんです。オーディションの当日というか、オフィスに行く前に自分で練習していたんですね、撮影して。何回も演じてみたんですけど、ぜんぜん自分が悪役に見えないというか。だから肉体的な特徴、『あ、あいつ坊主』とかっていうのがわからないと、話のストーリー展開の邪魔をするかなと思って。あの坊主が出てきたら悪い奴が出てくるんだっていうような、そういうわかりやすさを自分で作ろうかなと思って」

 日本を舞台に忍者大戦が繰り広げられるこの作品では、ハリウッド史上最大規模の日本ロケを敢行。内閣府が実施する「外国映像作品ロケ誘致に関する実証調査」の対象作品として、東京、大阪、兵庫、茨城などで撮影が行われ、世界遺産の姫路城や岸和田城なども映画に登場する。

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 「僕は数年前に『関ケ原』っていう映画で、姫路城をお借りしたんですよ。今回も姫路城なんですけど、日本人が装飾する、セットとして画を作り込む方法と、アメリカ人が『城』『キャッスル』を飾り付けるのはこんなに違うか、というくらい違うんですよ」

 また、作品の中で着ている和服は、自分で着付けを行ったという。

 「ほとんど僕がやっていました。袴とかが革でできていたりするんです。レザーなんですよ。だからものすごくきつく締めないと、帯とかも。殺の時に緩んでいっちゃう。衣装を着物として作っていないんですよね。衣装として作ってるから、ちょっと違うんですよ。寸法とかが。だからそれを自分でアレンジして、自分でだいたい着ていました」

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 日本での撮影は去年1月6日から2月末まで行われたという。その撮影期間中には、平を含めたキャストで姫路のすし店に行くなど、日本グルメを楽しんだそうだ。

 『るろうに剣心』シリーズなどのアクション監督・谷垣健治氏が演出した激しいアクションシーンも見どころの映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』は、全国の映画館で22日から上映されている。(『ABEMA Morning』より)

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