「セコンドが戦意喪失」実況席困惑の“珍”決着 突然のタオル投入に両選手が“キョトン”顔
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 決定的なダメージがないままにセコンドがタオルを投入して試合を止める事態に、状況がのみ込めない両選手が「えっ!?」とキョトン顔を浮かべる珍決着。唐突過ぎた試合終了について実況席が「選手じゃなくセコンドが戦意喪失」「このタイミングでタオル投入するのは初めてみました」など、困惑気味に語るシーンがあった。

【映像】「え、ここで?」劇的な幕切れ

 10月22日に後楽園ホールで開催された「RISE 152」で南原健太(極真会館)とクワン・サックランシット(タイ/サックランシット)が対戦。クワンがサンドバック状態になる一方的な試合展開を受け、2ラウンド開始間もなくクワンのセコンドが突如、タオルを投入。両選手が「え、いま!?」といった戸惑いの表情を浮かべた珍しい幕切れが話題となった。

「セコンドが戦意喪失」実況席困惑の“珍”決着 突然のタオル投入に両選手が“キョトン”顔
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 RISEでは比較的珍しい82キロ契約での試合。今年7月にデビューしたばかりの南原は、幼い頃に空手時代の那須川天心と拳を交えたという”極真時代のライバル”。プロ2戦目での連続KO勝利を狙う。対戦相手のクワンはムエタイ出身の37歳、4月の大会では天承山をTKOで下している。

 両者の体重は81キロと同じだが、身長は南原が186センチ、クワンが167センチとその差は19センチ。両者向き合うと明らかに体格が違いすぎるため、試合開始前から「身長差がえぐい」「1ラウンド持つかなぁ」「この組合せ大丈夫?」といった声が聞かれる。

 試合開始のゴングが鳴ると、視聴者の懸念が現実のものに。南原が体格差を生かした遠距離から伸びる前蹴り、強烈なローで主導権を握る。クワンも重量感のあるフック、前蹴りを見せるが、全く届く気配はない。ラウンド中盤に差し掛かると南原がコンビネーションでボディに叩き込み、距離を置いて再びローや三日月蹴りなど、多彩な攻撃でクワンを翻弄しはじめる。

「セコンドが戦意喪失」実況席困惑の“珍”決着 突然のタオル投入に両選手が“キョトン”顔
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 ラウンド後半、空手仕込みの多彩な蹴りで試合を完全に支配した南原は、クワンの顔面に到達するハイキックでグラつかせ、ガードの上からボディ・ヒザと連打を繰り出してサンドバッグ状態に。ゴング間際にスタンディングダウンを奪ってみせた。

 2ラウンド、なんとかローキックで形勢逆転を狙うクアンだが、ロープを背にして南原のパンチ、ローをもらう厳しい展開に。決定的なダメージこそ負っていないが、相手に背中を見せる場面も。

 すると、パンチを振るうも全く届かない状況が続いたクワン営が驚きの行動に。2ランド開始40秒、南原のパンチ、ヒザが飛ぶと、クワン陣営から突然のタオル投入。リング上の南原は「ここで終わるの?」「早いって」と両腕を広げてやや困惑した表情。クワンですら、しばし呆然といった様子を浮かべた。

 ABEMAでゲスト解説を務めた直樹が「とんでもないタイミングでタオル投入でしたね」「なんだかなぁ…」と両選手が不完全燃焼で終わった試合に戸惑いの様子を浮かべると視聴者からも「なんというタイミングのタオル」「あまりにも突然」など、驚きの声が殺到した。なかには実力差から「懸明な判断」「ケガする前で良かった」といった反応もみられた。

 その後、実況・清野茂樹アナウンサーが「最後はクワンが戦意喪失でしたね」と指摘すると、直樹は「クワン選手よりもセコンドが戦意喪失していましたね。このタイミングでタオル投入するのは初めてみました」と突然すぎた”タオル投入”に驚きを隠せない様子で語った。

【映像】「え、ここで?」劇的な幕切れ
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