“性の葛藤”隠した過去…「差別なくしたい」ジェンダーレスクリエイターの挑戦
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 性別を選ばない「ジェンダーレスファッション」が注目を集める中、人気インフルエンサーが新たなブランドを立ち上げた。

【映像】「言えなかった…」中学時代の聖秋流さん(2分50秒ごろ〜)

 今年8月に立ち上がったファッションブランド「Ceci&U(セシユー)」では、「わたしとみんなが笑顔になれる服」というコンセプトを掲げ、オンラインでアイテム販売を行っている(※Uは正確にはラテン文字「U」にウムラウト記号)。特徴は、男女問わず着られる“ジェンダーレス”なデザインだ。

 ジェンダーレスファッションは2021年のトレンドとも言われ、現在、H&Mや無印良品など多くの企業に注目されている。今回、ニュース番組『ABEMAヒルズ』では、このブランドを立ち上げたジェンダーレスクリエイターの聖秋流(せしる)さんを取材した。

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 男性として生まれたものの、自らを「性の区別がない」“ジェンダーレスクリエイター”と公言する聖秋流さん(21歳)。「性別にとらわれない」「なりたい自分になる」と訴えた動画が若い世代を中心に支持を集め、TikTokのフォロワー数は76万人を突破している。

 聖秋流さんが目指すもの。それはファッションにおける男女の差別をなくすことだ。

「私みたいに男の子でメイクをしている子にも着てほしいですし、差別をなくしていきたい。本当にこだわりなく、男性でも女性でもみんなが着られるようなブランドを目指しています」

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 男女問わず着れるよう、デザインにもこんな工夫が仕掛けられている。

「レディースの服は、下の部分がすぼまっていたり、逆に一気に広がっていたり、極端なデザインが多いんです。(Ceci&Uのブランドの服は)ドカン型、まっすぐになっていて、どんな性別でも着やすいようにデザインしています」

 ほかにも、デニムのハーフパンツは男性でも履きやすいよう裾の長さをあえて長くするなど、細かな部分に工夫が盛り込まれているCeci&U。

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 明るく、屈託のない笑顔が印象的な聖秋流さんだが、過去には自身の性に対し、悩んだこともあったという。

「まだそんなに(ジェンダーレスが)浸透していなかったので、高校生までは苦労していました。だから、けっこう気をつけて、隠していました。言えなかったですし、父親もけっこう厳しい人なのでそういう格好をさせてもらえなかったんですよね」

 インフルエンサーとして、ありのままの自分を発信するようになった今、聖秋流さんは同じように悩みを抱える人の励みになりたいと話す。

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「私と同じように性に悩む子も多いんです。心の性と自分の性が違うという人もいて、だからこそ、その人たちの励みにもなりたい。自分が有名になれば、性別とかも気になってくるわけじゃないですか。それで私が男性と分かって『こんなに自由に生きている子がいるんだ』と思ってほしい。そういう気持ちで投稿しています」

 自分だからこそ作れる服があると話す聖秋流さん。ブランドを通じて「性別にとらわれることなく、誰もが自由にオシャレを楽しんでほしい」という。

「好きなファッションができない子だったり、自分の性をカミングアウトできなかったり、恥ずかしさって部分をなくしていきたい。そういう未来がきてほしい。それこそ性に悩んでいる子たちがどんどん発信していってくれるといいなって思います」(『ABEMAヒルズ』より)

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