「フライデーナイトに怖すぎる!」との声が聞こえてきそうなのが、テレビ朝日とABEMAの共同制作で送る、西野七瀬主演の連続ドラマ『言霊荘』。第3話では、堀田真由扮するレディスコート葉鳥3号室の住人・小宮山綾子の“ウソ”に、呪われた“言霊”が反応。怪現象と怪死のオンパレードとなる。歌川言葉(西野)は言う。「ウソは心の麻薬。しかしたった一つのウソが身の破滅に繋がることもある」のだと。
ネットニュース番組のキャスターを務める綾子は、“言霊”の仕業で重傷を負った2号室の住人で都議会議員の私設秘書・丸山栞(中村ゆりか)が関わる収賄疑惑を追っていた。収賄疑惑にまつわるジャーナリスト・島谷進次郎(マギー)の殺害計画があったことを知るコトハ(西野)の話から、綾子はネットニュース番組で真実を明らかにしようとする。しかし上司の忖度によりウソの情報を報道せざるを得なくなる。
一つ目のウソに“言霊”が反応したのか?レディスコート葉鳥に帰宅した綾子の周囲では血が滴ったり、ガラスが割れたり、怪現象が勃発。これを警告と受け取ったコトハからは「3度目のウソは許されない!」と心配されるも、上司から「お前の代わりなんてほかにもいる」などと釘を刺された綾子にはなすすべがない。
さらに綾子は、収賄疑惑を追っていたジャーナリスト・島谷進次郎(マギー)にまつわる未成年不倫スキャンダルを報じるように上司から指示される。明らかなるトラップネタ。だがメインキャスター就任のエサをちらつかされた綾子は、言われるがまま二度目のウソをつかざるを得なくなる。帰宅した綾子を再びの血、そして蛍光灯の落下が襲う。そして知らされる進次郎の自殺。怯える綾子の目前に謎の女のシルエットが立ち現れる。
一方のコトハは、奇跡的に回復した栞から収賄疑惑についてのカミングアウトを受ける。栞は「ウソをつき続ける方が怖い」と反省しており、意識不明状態の時に謎の女が現れる悪夢を見続けていたと明かす。その謎の女こそ、怯える綾子の目前に現れた謎の女と瓜二つだった。
助言をもらうために、自称霊能力者・中目零至(永山絢斗)の叔母で女性宮司の岩戸志麻(斉藤由貴)のもとを訪れたコトハは、二人が目にした謎の女こそレディスコート葉鳥に巣くう“言霊”であると指摘され、「即刻立ち退くべき!」と強い口調で迫られる。
コトハから栞のカミングアウトを聞いた綾子だが、番組内では上司から3度目のウソを強要される。渋々忖度ニュースを読み上げようとした刹那、綾子は突然喋れなくなってしまう。スタジオに異様な妖気を感じた綾子は、上司の怒声もそっちのけに「ウソは言えない!」と体をガタガタと震わせ、激しく揺れる天井の照明機材に目がテン状態となる。激しい音とともに落下する照明機材!その犠牲となったのは、綾子ではなく上司だった。そして滴る血。
時を同じくして、回復したはずの栞の病室を訪れたコトハは言葉を失くす。なんとあれだけ元気に真実を暴露していたはずの栞が脳死状態になっていたのだ。しかも主治医として現れたのは、4号室の住人にして勉学一筋の真面目な女医・菊川麻美(森田望智)だった。「なにか用?部外者は外へ」などとコトハに冷たく言い放つ麻美。その目は無慈悲に栞を見つめる。これってもしかして口封じ?それとも“言霊”が巻き起こした怪異なのか?
第4話ではさらなる怪異が美女住人たちに襲い掛かる。