世界中で大ヒットしているトム・ホランド主演『スパイダーマン』シリーズ最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が2022年1月7日に公開される。シリーズ3作目となる本作も前2作と同じくジョン・ワッツが監督を務めた。先日、日本公開日が決定されるとTwitterでは「やっと決まったかあー‼️超楽しみ」「後は待つのみ!」などと公開が待ちきれないコメントで溢れ盛り上がりを見せている。
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スパイダーマンは1962年にコミック誌から誕生。アメコミの代表的な出版社マーベル・コミックで、「ファンタスティック・フォー」「ソー」「アイアンマン」「ドクター・ストレンジ」「X-MEN」「アベンジャーズ」などのスーパーヒーローを数多く生みだしたアメコミ界の巨匠スタン・リーと、伝説的コミックアーティストのスティーヴ・ディッコが生みの親である。
当時人気のあったコミックヒーロー作品では、主人公は常に成人した筋骨隆々の男性であり、精神的に未熟な高校生がヒーローであるという設定はアメリカでは、ほぼ前例のないものだった。しかし、スパイダーマンはあえてその風潮の逆の道を進み、たまたま超能力を持ったごく普通の少年ピーター・パーカーを主人公としたことで、読者の少年たちの共感を呼び、心をつかんでいった。
“親愛なる隣人”としてコミックやアニメーション、実写作品と様々な形で展開され、世界中で愛され続けているスパイダーマン。最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観る前に知っておきたい!歴史に名を残すスパイダーマン伝説の数々を紹介する。
【伝説その1】
映画化された『スパイダーマン』シリーズ累計全世界興行収入は約6844億円(60億ドル)超え!ソニー作品のキャラクター単体シリーズで興行収入最高額を記録!
実写映画作品のスパイダーマンは過去に3名の監督によって手掛けられ、それぞれ別の俳優が主人公を演じ、3名のピーター・パーカーが誕生した。アクションシーンだけでなく、人間ドラマもみどころのスパイダーマンシリーズ。全シリーズの興行収入の合計は約6844億円(60億ドル)を超え、一人のキャラクターでありながら世界中のファンから桁違いに愛されているキャラクターであることがわかる。※Box Office Mojo調べ(11月4日17:30時点) ※1ドル約114円換算
初代シリーズ:サム・ライミ監督作
『スパイダーマン』(00)、『スパイダーマン2』(04)、『スパイダーマン3』(07)
シリーズ累計世界興収:約2852億円(25億ドル)
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トビー・マグワイアを主演に迎え、ホラー映画の巨匠サム・ライミ監督が初めてスパイダーマンを映画化したシリーズ。原作コミックの骨子となるエピソードを映画化しており、人気の高いヴィランであるグリーンゴブリン(ウィレム・デフォー)や、ドック・オク(アルフレッド・モリーナ)も本シリーズで登場する。スパイダーマンがついに映画化され、ウェブでスイングするお馴染みのアクションはどのように映像化されるのか?などファンの間での期待値も高く、公開するやいなや世界中で大ヒットした。
アメイジングシリーズ:マーク・ウェブ監督作
『アメイジング・スパイダーマン』(12)、『アメイジング・スパイダーマン2』(14)
シリーズ累計世界興収:約1711億円(15億ドル)
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リブート版として主演にアンドリュー・ガーフィールド、監督に『(500)日のサマー』などを手がけたマーク・ウェブを迎え、新たなシリーズとして製作された。前シリーズからはキャラクター像も刷新され、ピーターの性格は、より原作に近い、明るくおしゃべりな設定になり、父親であるリチャード・パーカーの死の真相に迫るなど、探究心が強いキャラクターになっている。技術のさらなる進歩により、当時最先端の3D技術を用いた映像体験も話題になった。
MCUシリーズ:ジョン・ワッツ監督作
『スパイダーマン:ホームカミング』(17)、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(19)シリーズ累計世界興収:約2281億円(20億ドル)
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『アベンジャーズ』などを手がけるマーベル・スタジオが展開する、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)へのスパイダーマン参加決定に伴い、主演をトム・ホランド、監督もジョン・ワッツに刷新した新シリーズとして製作された。トム・ホランドの愛嬌あふれるキャラクターもあいまって、シリーズの中でも最も「親愛なる隣人」という言葉が似合うピーター・パーカーとなった。前述の通り、MCUユニバースへ参加したことで、他のヒーローとの絡みが見られるのも最大の魅力のひとつ。特にアイアンマンのトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)との師弟関係は多くの人に感動を届けた。MCUシリーズへの参戦など更なる人気を獲得し、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』はこれまでの『スパイダーマン』シリーズ最高額の全世界興行収入約1265億円(11億900万ドル)超えを記録!配給会社のソニー作品の中で世界興収ランキングで首位に座していた『007スカイフォール』(2012)を抜き、歴代最高興行収入を記録している。
【伝説その2】
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の予告編 公開後24時間の視聴数が、全映画作品史上最高の記録に!
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最新作の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の予告編が解禁された際には、予告編の<公開後24時間の視聴数>が全世界で3億5550万回を記録。これは『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)が保持していた2億8900万回視聴を大きく更新するもので、これまでの映画作品の中で最も視聴された予告編(※1)という、驚異的な世界記録で、公開前からその期待値の高さがうかがえる。(※1)Sony Pictures Entertainmentより発表
最新作の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、前作で自身がスパイダーマンであるという正体をばらされてしまい、大切な人に危険が及ぶことを恐れたピーターが、共にサノスという強敵と闘った魔術を操るスーパーヒーローのドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)に力を借りに行くところから始まる。自分がスパイダーマンだと知られていない世界にして欲しいというピーターの頼みを聞いたストレンジは呪文を唱えるが、やがて時空が歪んでしまい――。マルチバースが出現し、二つの人生を同時に歩み始めたピーターはストレンジから「このままだと危険だ……大変なことになる。どちらか一つを選ばなければ」と警告される――。予告編には、サム・ライミ監督版『スパイダーマン』(2002)に登場する《グリーンゴブリン》の武器であるパンプキンボムや、『スパイダーマン2』(2004)に登場した《ドック・オク》こと《Dr.オクタビアス》がピーターの前に立ちはだかり、これまでの過去のスパイダーマン作品と登場人物がどのように関係してくるのか…!?今後の展開に期待が高まっている。
【伝説その3】
スパイダーマン初登場のコミックがオークション史上最高額、約4億円で落札!
スパイダーマンが初登場した1962年刊行のマーベル・コミック「アメイジング・ファンタジー(原題) / Amazing Fantasy」第15号がオークションで、コミック史上最高額となる約3億9,600円(360万ドル、1ドル=110円計算)で落札された。ストーリー自体はサム・ライミ監督『スパイダーマン』で語られたものとほぼ共通しており、スパイダーマン誕生秘話となっている。最後のコマには、スパイダーマンの世界観を象徴する台詞である「大いなる力には、大いなる責任が伴う」が印象的に記されており、コミックから進化を続けても、スパイダーマンのセリフや世界観はキャラクター誕生時から脈々と受け継がれている。
来年で誕生60周年をむかえるスパイダーマン。原作の世界観を尊重しながらアップデートを遂げ、世界中で愛され続ける唯一無二の存在は、今後も新たな伝説を生み出すこと間違いないだろう。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は2022年1月7日(金)全国公開。
なお、ABEMAでは過去の『スパイダーマン』シリーズを配信中。