『SR サイタマノラッパー』、『AI崩壊』などで知られる入江悠監督の最新作『聖地X』が11月19日(金)より全国公開される。2015年に上演された劇団イキウメの戯曲を映画化した本作は、一度、足を踏み入れたら最後という呪われた土地“聖地X”が舞台。小説家志望の東輝夫(岡田将生)と妹の要(川口春奈)が、この聖地Xでの奇妙な出来事に巻き込まれていくエクストリーム・ホラーに仕上がった。

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 ABEMA TIMESでは川口にインタビューを実施。「どんな映画なのかって説明するのが難しい内容になってはいますが、怖かったり不気味だったり考えたりハラハラしてもらえるんじゃないかと思う」と情報解禁時にコメントしていた川口は、オール韓国ロケとなった撮影について、結果「すごく楽しくできたんです」と笑みを広げた。公開前の現在の心境を、思い出を交えて改めて語ってもらった。

共演の岡田将生に「常に中心にいて引っ張ってくれた」

――『天魔さんがゆく』以来の入江監督とのタッグになりました。『聖地X』に参加するとなり、どう感じましたか? 

前回ご一緒させていただいたときは、めちゃめちゃコメディだったので本当におちゃらけた感じでやっていたんです。けど、今回の『聖地X』はまったく違うので、入江監督はすごくいろいろなジャンルができる方なんだなと思いました。コメディも抜群だし、こうしたちょっと不気味な感じ、意味深な感じもできるので、世界観が独特と言いますか。きっとご自身の中では画が頭の中にあると思うんですけど、撮影しているだけでは私たちはわからない感じがあって、完成作を観て「ああ、さすがだな」と思いました。

――実際、現場ではどんなコミュニケーションを取られたんですか?

『聖地X』はCGが多かったり、ちょっと特殊な場所で撮影することもあったので、そうしたときにはすごく入念なリハーサルがありました。けど、純粋なお芝居の面では細かいことは何も言われず、すごく自由にやらせていただけたんです。もちろん、ちょっとした「どうしたらいいですか?」みたいな部分は現場で話し合いながらやっていきました。

――川口さんが演じた要は、結婚生活に愛想を尽かして韓国の兄のもとへやってくるという人物でした。

要はすごくいろいろなものを抱えているからこそ、はっきり自分の感情を剥き出しにできる人物だと思っていました。そういう部分はお兄ちゃんと正反対で、思ったことは言う、みたいな。なので「やさしい・かわいい・弱弱しい女の子」というよりは、グサグサものを言うような強い女性なのかな、という感じで演じていました。

――お兄ちゃん役の岡田将生さんとも、息ぴったりでした。

そうですね! 本当に、やわらかく穏やかな方なので、お芝居の面で助けられた部分が多いです。韓国という地でご一緒できたのもあり、日本で撮るよりも一緒にいる時間が長かっので、一緒にごはんに行けたり、コミュニケーションが取れました。本当に常に中心にいて引っ張ってくださったので、私はすごい頼りきっていました。終わってみれば、バランスのいいコミカルな兄妹が描かれていたんじゃないかなとも思います。

――おどろおどろしい雰囲気も特徴の本作ですが、川口さんがひとりで体操をしているような、ちょっとクスっとできるようなシーンもありますよね。

あー!はい、ありましたね!「何か意図があるシーンなのかな?」みたいな謎のシーン、体操のところだけでなく、ところどころにありますよね。物語をやわらかくする意図があるのかな…と思いつつ、私のシーンに関しては、ただただ「あいつを踊らせてみよう」となったのかもしれないし(笑)。けど、あの体操も先生がいらして、振り付け練習もやったんですよ。

――そのシーンや踊りについて、川口さんは入江監督に尋ねたりしなかったんですか?

言わないですね。言ってしまえば、あのシーンはなくても話は成立するかもしれないけれど、例えば、薬丸さん(※要の旦那・滋役)が布を被せられているのとかも、コミカルじゃないですか。その延長線上にあるもので、そういうものを散りばめているのかな、と思っていました。実際、あの体操は韓国でやっている人もいるので、「韓国にも馴染んできたことだし、やろうか」みたいなニュアンスだったのかもしれません。

韓国ロケで感じた日本との違い&韓国でのオフの思い出

――オール韓国ロケだったそうですが、海外での撮影というものは川口さんにとって、どんな経験になりましたか? 

キャストの方々だけでなく、スタッフさんにも韓国の方がたくさんいらして、基本的にすごくウェルカムな感じで迎え入れてくださったんです。撮影自体は本当にスムーズに、楽しくできました!普段、向こうのスタッフさんや、向こうでやられている役者さんとお仕事する機会もなかなかなかったので、そういう意味でもすごく新鮮だったし、ありがたいなと思っていました。

――日本との撮影の差で、「あ!ここ違うな!」と思ったところもありましたか?

撮影の進め方やちょっとしたルールみたいなものが、向こうは細かくありました。スケジュール的な部分でもきっちりしているんだな、と感じたんです。「そうであるべきだよな」とは頭ではわかりつつも、やっぱりなかなか日本ではそうできなかったりもするので、韓国に行かないとわからなかったことでもありました。

――撮影の合間、息抜きでどこかに行けたとか、ちょっとしたオフの楽しみはあったんでしょうか?

あの…全然ありました(笑)。スケジュールがしっかりしていたのもあり、3日くらい連続でオフの日があったんです。東京から友達が遊びに来てくれて、ごはんもいろいろ食べに行けました。お肌が綺麗な方たちがいっぱいいるような、ローカルな韓国の健康ランド的なところにも行けたりして楽しかったです。

川口が今「世界で行ってみたいところ」とは…?

――本作は、「観る人によってホラーにもなり、SF にもなり、コメディにもなる。ジャンル越境的な斬新さがあります」と入江監督は表現していました。川口さん的には、どんなお話と捉えていますか?

監督のおっしゃる通り、いろいろな要素があって本当にひとつには括れないと思っています。予告を観た方たちには、「すごい怖そうだね」とよく言われるんですけど、怖いというよりは気味が悪いみたいな感じだし、ちょっと不穏な感じとも言えるし、ちょっとコメディな部分もきっとあると思うし、ミステリーな部分もあるんじゃないかなと。いろいろな要素がぎゅっと詰まった作品かな、と思っています。

――“聖地X”に踏み入れると奇妙な体験が…というストーリーですが、川口さんもこれまで「あれ、奇妙だな」と思った体験はこれまでありましたか?

夢の中であったことが現実に起こったり…という正夢的なことは結構あるんです。例えば、「何であの人、急に出てきたんだろう?」みたいなときは何かあるときだと思うので、「お元気ですか?」と連絡したりします。もちろん全然何もないときもあるんですけど、そういう虫の知らせみたいなのは、わりと真剣に捉えちゃうんです。ほっとけないというか、「何か意味があるんじゃないか?」と勝手に思っちゃう自分もいるから、すぐに連絡したり、会いに行ったりとかするようにしています。

――ありがとうございました。最後に、本作は「世界にはまだ、行ってはならない場所がある。」というコピーですが、逆に川口さんが「世界で行ってみたいところ」はどこでしょう?

ああ…!やっぱり韓国に行きたいです。今、本当に韓国は熱いじゃないですか。Netflixの作品も話題になっていますし、お芝居の面でも本当に、本当に素晴らしいし。…観ていて悔しくなるくらい、面白い作品やクリエイターの方たちがいらっしゃるので。韓国はいろいろな面で突出していると思うんです。『聖地X』が公開されることによって、また韓国熱みたいなものが自分の中ですごい沸いてきているので、行きたい場所のひとつです。

取材、文:赤山恭子、写真:You Ishii

映画『聖地X』

岡田将生 川口春奈/渋川清彦 山田真歩 薬丸翔/パク・イヒョン パク・ソユン キム・テヒョン 真木よう子 緒形直人

原作:前川知大「聖地X」  監督・脚本:入江悠

2021年11月19日(金)禁断の劇場・配信/同時公開 ©2021「聖地 X」製作委員会

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