靖国参拝をめぐるスタンスで“高市派”のほんこん、橋下氏に「茶髪でテレビに出ていた頃は“どんどん行け”と言っていた」とツッコミ
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 13日のABEMANewsBAR橋下』にゲスト出演したお笑いタレントのほんこんが、政治家の靖国神社参拝の問題について議論した。

 自民党総裁選を前に、『日曜報道THE PRIME』(フジテレビ系)で高市早苗氏と共演した際の橋下徹氏の発言に関して、「高市さんは“靖国問題を外交問題にはしない”と言っていたのに、“それで、中小企業が困るがな、それでもいい”みたいなことにすり替わっていた」と指摘したほんこん。

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 橋下氏は「靖国参拝については色々な意見がある。僕は個人としては行く。ただ、総理として行っていいのか、というところでの意見の違いがあると思う。僕が高市さんに聞いたのは、“総理が参拝した場合、中国が外国人観光客を止めるとか、中小企業との取引を止めると圧力をかけてくるかもしれない。それでも自分の信念を取りますか?”と聞いたら、高市さんは“自分の信念をとります”と答えた。つまり利益を損なってもしょうがないということだ。これから日本企業はどんどん中国以外に移っていく流れになるだろうから、というのが高市さんの考え方だ。しかし僕の考え方は全く違う。日本にとっては、これからも中国市場は大事だという思いがある」と反論。

 するとほんこんは「僕も高市さん派だ。知り合いに中国でやっている人たちがいっぱいいるが、結局、中国は全部が中共(中国共産党)やねん。だから日本企業が進出すると、中共の人が社員として入ってきてがんじがらめになり、技術を全部盗まれて、“はいさようなら”となってしまうことがけっこうある。台湾も昔はそうだったと聞いた。Yahoo!ですら中国から逃げた。これは経済安全保障として考えたほうがええんちゃうかな」と持論を展開した。

 橋下氏は「一部の戦略物資で、どうしても日本にとって致命傷になるものは中国に依存しないようにしなければいけないが、アメリカは経済安全保障と言いながらも、中国市場にどんどん入っている。例えばファーウェイに製品を出すな、包囲網を敷こうと大号令かけたので、日本は輸出を止めた。ところがアメリカはその間、ファーウェイにどんどん部品を出していた。それで日本の半導体輸出はガーッと減ってしまった。中国に対する考え方や、市場に対する考え方には色々あると思うが、簡単には放棄できないのではないか。だからこそ、高市さんの“参拝を取る”というのは、“靖国参拝で中国から貿易を止められたとしても参拝を取る”という趣旨だと受け取った」と重ねて強調した。

■「茶髪でテレビに出ていた頃は、“靖国参拝にどんどん行け”と言っていた」

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 さらにほんこんは、「橋下さんの意見も変わっている。茶髪でテレビに出ていた頃は、“靖国参拝にどんどん行け”と言っていた。どこで変わったのだろうか」と切り込んだ。

 橋下氏は「それはそうでした。ただ、実際に政治をやってみて、いくら威勢よく言っても行けないじゃないかということに気がついた。例えば最も中国に厳しく、靖国参拝についてあれだけ主張していた安倍元総理も、総理在任中には行けなかった。菅前総理も官房長官時代には一切行っていないし、首相になってからも行かなかった。しかし二人とも、辞めた途端に行った。やっぱりアメリカのホワイトハウスや、自治体から猛烈な抗議が来るから。

 例えば名古屋の河村たかし市長が南京事件の問題でコメントしたとき、中国は名古屋のイベントを全部止めてしまった。弁護士だったら、靖国参拝をしても仕事は止まらない。だけど知事・市長をやってみると、中国との取引が80%だという中小企業のオーナーから“橋下さん、勘弁してよ。あんたの信念だけで私らの食い扶持はどうなるのか”と言われてしまう。そういう立場になったとき、簡単に靖国参拝に行こうとは言えないと思った。

 だから高市さんには一度行ってみてほしい。それでダメだったら、靖国のあり方を考えてほしいと言った。高市さんは“外交問題にはしない”と言ったが、“まずアメリカに説明しに行く”とも言っていたので、その時点でもう外交問題になっている。ほんこんさんは、そう言えば分かってくれるが(笑)」。

 ほんこんは「それはわかる。中国は、そういう国だ。だからこそ、経済と分けなければあかん。それから、カメラが靖国に行くから。俺が先生方に言っているのは、“朝行けばいい。毎日行けばいい。そうしたら向こうも飽きよるわ”ということ。そうやって試していったほうがいいと思う。そしてアメリカにお伺いを立てたらあかん。日米同盟のことも頭にあるかもしれないが、我が国のこと。電話がかかってきても、出えへんほうがええわな」と応じた。(『NewsBAR橋下』より)

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