乃木坂46元メンバー・能條愛未、複雑な女心を体当たりで熱演『私が獣になった夜2~名前のない関係~』
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 乃木坂46元メンバーの能條愛未が、ABEMAオリジナルのドラマシリーズ『私が獣になった夜~名前のない関係〜』第1話でキャリア初のベッドシーンに体当たりで挑戦している。乃木坂46卒業から3年。所属事務所を移籍して心機一転の能條が、好きな男に呼ばれたらすぐに行く悲しき女心を体現した。

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 「友達以上、恋人未満」や「身体だけ求められるけど、好き」など、一言では表せない“名前のない関係”の中で、変化する女性の気持ちを表現する本作。能條が演じるのは、やり手ビジネスマン・洋平(野村祐希)の多数いるガールフレンドのうちの一人・詩織だ。都合の良い関係を割り切っているように振る舞うが、心中は穏やかではない。能條はそんな悲しみを大胆なシーンを通して表そうと奮闘している。

 能條は相手役・野村に献身的に振る舞うも、洋平はキスだけはしてくれない。キスを拒まれたときに見せる能條のハッとした表情がオーバーアクト過ぎず、ひるがえって身体だけの関係となった女性の切なさを浮かび上がらせている。

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 本命になりたいという詩織の望みが打ち砕かれるのは、洋平から一方的に責められる場面だ。別の女性との修羅場で傷つく詩織の心を無視して、洋平は無理矢理に詩織を押し倒す。「いや!いや!」と拒否する詩織だが、拒みきれない。だが床を這う詩織の視線が捉えたのは、なんと他の女のピアス。洋平への軽蔑が確固たるものになった途端、ついに詩織は獣化する。「これが最後。今日は私の好きなようにする。もうわきまえない!」と打ち上げ花火のような激しさを見せつける。

 能條曰く「覚悟を持って臨んだシーン」。撮影中は「タガが外れた」ともいう。初めて主導権を握った詩織が大胆に乱れれば乱れるほど、一人の女性の強さが浮き彫りになっていく。

 そして別れを告げた詩織は、夜空に向かって絶叫罵詈雑言の大号泣。誰もが予想した悲しき末路ではあるのだが、そこに虚無感から抜け出そうともがくポジティブさが見えるのは、能條が本物の感情をストッパーなしで本気で爆発させたからだろう。カメラはマンションから出てきた能條の姿を約2分間のワンショットで捉える。その間、能條は絶叫し号泣し、声を上げてボロ泣き。失恋の涙ではあるが、同時に解放の涙でもある。3年間の不毛すぎた関係という悶々とした感情を涙という形で出し切り、身も心もデトックスした詩織の姿を、能條は身を持って提示した。

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 初挑戦のベッドシーンの衝撃をも凌駕するラストシーンを作り上げた号泣インパクト。能條の表現者としての高いポテンシャルに注目してほしい回だ。『私が獣になった夜 season2/名前のない関係〜』ABEMAプレミアムにて配信中。

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