『しくじり先生 俺みたいになるな!!』に、タレントの松本明子が登場。「空き家になった実家を25年間手放せず、維持費総額1600万円支払った先生」としてしくじり授業を行った。
番組には、オードリーの若林正恭、平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、アンガールズの田中卓志、AKB48の横山由依、先日乃木坂46を卒業した高山一実らが出演。
空き家になった実家を生前の父親に託され、年間40万円の維持費を支払っていた松本。実家が老朽化すると、維持費はさらに爆上がりしたという。
また、2011年に東日本大震災が起こった際、松本は「実家を避難場所にできるように」と、600万円かけて実家のリフォームを決断。実家の維持にかかる出費は当初の想定を大きく上回る金額となっていたが、それでも思い入れのある実家を手放すことはできなかったという。
しかし、それから6年後、松本に転機が訪れた。”実家問題”を取り上げた、ある番組に出演したことがきっかけで、実家について真剣に考えたのだ。そこで松本は「息子にとって実家は何の思い入れもない」と気づいたという。自分が亡くなった後のことを考え、「息子に大変な思いをさせたくない」という気持ちから、ついに実家を売却する決断をした。
さっそく松本は業者に実家の査定を依頼。しかし、その結果は「200万円」とあまりにも安い金額だった。600万円かけてリフォームしたにも関わらず、建物の価値はほぼ0円。さらに土地の坪単価は購入時から1/10に下がっており、結果200万円になったという。出演者は「これはヤバい!」と絶叫。
そこで「いっそのこと更地にしたほうが売りやすいのでは?」と考えた松本は、実家の取り壊しを検討した。しかし、解体するには500万円もかかることがわかったという。若林は「情報は知っとかないとですよね」と驚いた様子だ。
翌年、松本は「空き家バンク」に実家を登録した。これは、空き家の物件情報を地方公共団体のHP上などに提供する制度で、全国各地の自治体が取り組みを進めている。この制度を利用したところ、「600万円で買いたい」という申し出があり、運良く買い手が見つかったという。
自身のしくじりを振り返った松本は「実家の空き家が一番重い、想い荷物」といい、金銭的な負担が重くなる前に思い切って決断しよう」と教訓を語った。