「脳が揺れてる」と実況が絶叫したエグるような"凶悪すぎる”アッパー。一度は立ち上がるも、よろけながら再び崩れ落ちる姿に視聴者からは「脳震盪を起こすヤバいやつ」「力石徹のようなアッパー」などの声が上がった。
11月26日に行われたONE Championship「ONE: NEXTGEN III」。アラヴァディ・ラマザノフ(ロシア)対ポンシリ・PK・センチャイムエタイジム(タイ)の試合は、強烈なアッパーを被弾してダウンを喫した直後、立ち上がるも再び崩れ落ちるという壮絶なKO劇で幕を閉じた。
世界の格闘技を席巻しているロシア・ダゲスタン共和国出身、強打が武器のラマザノフとムエタイで世界タイトルに3度輝いたポンシリのバンタム級でのムエタイ戦は、試合開始とともに180センチの長身を生かしたラマザノフが、遠距離から前蹴りと伸びのあるストレートで相手を圧倒。長いリーチに強みのあるラマザノフだが、相手が近距離で勝負しようとすると、アウトボクシングと前蹴りのあわせ技で打ち合おうとしない試合巧者ぶりを発揮。距離を縮めて戦いたいポンシリだが、ラマザノフの独特のリズムと足を使った戦術に手を焼く場面が続いた。
1ラウンド終了間際、状況を打開すべく一気に前に出たポンシリだが、カウンターの打撃からスリップ。試合再開後、打ち合おうと足を止めるとラマザノフに右左のコンビネーションを合わせられたポンシリは、ダメ押しの右アッパーを被弾。鮮やかな一撃に、脳がグラグラと揺れ、前のめりに崩れ落ちた。一度は根性で立ち上がったものの、予想以上にダメージが大きく、後ろによろめきながら足がもつれるように尻もちをついて撃沈した。
ケージにもたれ掛かるように意識朦朧とするポンシリの姿にABEMAで実況を務めた西達彦アナウンサーも「脳が揺れてる、脳が揺れてる!」と連呼。コメント欄も「エグい」「あんな体勢から普通は打ってこない」「脳震盪を起こすヤバいやつ」「力石徹のようなアッパー」など、騒然とした。
海外SNSでも、この衝撃KOシーンは話題に。「エゲつないアッパー」「凶悪すぎる一撃」「コンボで眠らせた」「一度立って崩れ落ちる…まるで映画でラスボスが最後に死ぬシーンのような壮絶ダウン」といった反響が寄せられた。