“喜ばせ組”として社内接待、同級生バリキャリからマウンティング…漫画『会社がツライ』に共感の声
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「良かれと思って人に投げ掛ける言葉が、自分本意になっていないか考えなきゃなと再認識」

「人間関係の絶妙なモヤモヤ感。ほんとによく描かれていて、うんうんと首がもげる」

 会社で働くうちに気づく社内での格差や、かつては仲良しだった友だちのとの関係など、社会人のリアルを描いたエッセイ漫画『会社がツライ』に共感のコメントが寄せられている。

 作者はこれまでもTwitterでバズる作品を数多く生み出してきた漫画家・都会さん。都会さんはこの漫画で一体何を伝えたいのだろうか。ニュース番組『ABEMAヒルズ』では、都会さんに話を聞いた。

――漫画を書き始めたきっかけを教えてください

「新卒で入った会社で事務職で営業アシスタントとして働いていたんですけど、3年目くらいで仕事に余裕ができるようになってから、だんだん会社の体質とか自分の仕事に違和感を覚え始めてきて……。そうなると今まで見えてきたものがガラっと見え方が変わってくるということがあって、『この会社、本当にこのままずっと続けてもいいのかな』と悩んだことがあり、それをエッセイにしてみたいなと思って書き始めました」

 都会さんが勤めていた会社では半期に一度、通称「喜ばせ組」と呼ばれるイベントがあった。それは、自分がサポートする営業職に焼肉をおごってもらう代わりに、徹底的におもてなしするものだったという。都会さんは、同じ会社の社員なのになぜこんな接待がまかり通るのか、その格差に葛藤した。

 一方、新人教育では、丁寧な態度で接するものの価値観の違いから、思うようにいかなかった。そして、社会人としての悩みは会社の外でも……。

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 大学時代の友人と久しぶりに会えば、話題は仕事の近況に。海外出張という友人の華やかな仕事を都会さんは羨み、逆に友人は都会さんの仕事について「私もたまには頭空っぽにしてずーっとエクセルとかやっていたいよ」とこぼす。そんな言葉が胸に突き刺さり、友人関係や自分の仕事について、なんとも言えないモヤモヤ感を都会さんは感じた。

「ただ本当に彼女は自分の仕事の話をしているだけなんですよね。でもちょっとこっちにとっては充実しているように見えて、そう思っちゃうっていう。難しいですね」

 その大変さはなかなか理解されないなか、周りとの格差を感じながら毎日必死に働く日々――。会社にとって必要不可欠な仕事であるとわかっていても、「このままでいいのだろうか」と、都会さんは焦燥感に駆られた。

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――退職する決断はどのようにされたんですか?

「周りの営業さんとか、他の職種の方はどんどんスキルをあげてお給料も上げていっているのに、ドラクエでいうとずっとスライムを倒し続けて全然レベルが上がらず初期装備みたいなのを3年続けて、その先もずっとスライムを倒し続けて、周りの営業さんがゴーレムとか倒しているのを横目で見てっていう。そういうのに耐えられないなと思って」

――読者の方に向けてアドバイスがあればお願いします

「今悩んでる人がいたら、自分にとって一番大切なものってなんだろう、やりがいなのか、安定なのかというところで、環境を変えるか、社内で楽しみを見つけてやりがいをみつけていくかというので選択していくのがいいのかなと思います」

(『ABEMAヒルズ』より)

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