2日、松野官房長官は会見で、国際線の新規予約停止について「一律の停止要請を取りやめ、帰国需要に十分配慮するよう、国土交通省が航空会社に改めて通知した」と述べた。日本到着便をめぐっては、1日、国土交通省が全ての国際線の新規予約停止を各航空会社に要請したことで、ネットでも帰国を希望する日本人から困惑の声が上がっていた。
「え!?これ帰られへんやん」
こうTwitterに投稿したのは、現在イギリスに滞在している、前衆議院議員の丸山穂高氏だ。当初出た「日本人を含め、予約便がなければ帰国できない」という報道に驚いたという。
【映像】丸山穂高氏「ビザ切れると不法滞在か?」実際のツイート
自身はすでに予約便のチケットを持っていたため、帰国は可能だった丸山氏。ニュース番組『ABEMAヒルズ』の取材スタッフに対し、今回の政府の急な措置について「非常に問題ある措置だ」と語る。
「政策としてもちょっと勇み足じゃないかなと思います。そもそも、日本国民として帰国する権利が認められている中で、それを侵害しかねない。危惧する声もけっこう多いのでは」
丸山氏は、今回岸田総理が決めた措置に賛成の声があることも踏まえた上で「必要なのは在外邦人を入国させないのではなく、隔離措置を強化することだ」と強調する。
「入国の隔離の状況を体制整えず、法体制も“要請”のまま。管理が“ずさん”だとも言われていますし、外国人が『特段の事情』で抜け穴みたいな形で行ける(入国できる)という、法律の状況もあるのに、日本国籍の人を入れないのは問題だと思います。むしろ隔離対策をしっかりやって、国内にいる人の不安を払しょくする方が大事ですよ。政府としての義務も果たしていないと言わざるを得ないと思います」
丸山氏は実際に周りの日本人から、不安の声が上がっていると話す。
「皆さん一番不安に思っていたのが、今回急にこれ(新規予約停止)が決まったので『また急に次決まるんじゃないか』『伸びるんじゃないか』と非常に危惧しています。そこは政府として、論理的政策できちんと法律に基づいているか、急に(要請を)出すにしても、次から予見可能な状態にしていかないと、在外邦人は不安になるばかりです」
斉藤国土交通大臣は2日午後、国際線の日本到着便の新規予約停止要請によって「混乱を招いた」とし、この要請を取りやめると発表。元々は「予防的観点から講じた要請だった」とした上で、岸田総理の指示を受け、邦人の帰国需要について十分配慮し、「新規予約停止要請を取りやめ、その旨を航空会社に改めて通知した」と述べた。(『ABEMAヒルズ』より)
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