『魔進戦隊キラメイジャー』『黄龍の村』で知られる俳優の水石亜飛夢が、ABEMAオリジナルドラマ『私が獣になった夜~名前のない関係~』で情熱的なラブシーンに初挑戦した。演じたのは、チャラ男系フリーターの麻生瞬。4年間付き合った元カノ・春(日影舘まい)への未練が断ち切れず、クリスマスイヴに春の家に行ってしまう。春には拒まれ続けるが、クレームブリュレがそれぞれの心を解きほぐしていく。
【動画】水石亜飛夢が激しいラブシーンを熱演『私が獣になった夜』第6話
水石が表す、甘え上手なチャラ男ぶりが面白い。幼子の様に甘えたかと思えば、オーバーにのた打ち回ったり、上目遣いで寂しそうなポーズをとってみたりする。自由奔放に演じた水石の遊び心が、アパートの一室という限定されたシチュエーションでの会話劇を単調なものにしていない。常にローテンションでクールな春との落差も生んで、画面に躍動感を与えている。
「イメージしたのは、飼い主に対してずっとしっぽを振っているゴールデン・レトリバーのような大型犬。ここまでストレートに甘える可愛らしい男は演じたことがなかったので新鮮でした。僕自身もイケメン系というよりは抜けている感じなので、オーディションの際に製作陣の方々から『見つけた!』と言ってもらえたのは嬉しかったです」と手応えを感じている。
撮影現場も自由度が高かったようで、水石が俳優として掲げるモットー『心を動かし、自分も楽しく』を反映させることができたそうだ。「僕が提案するアイデアをほとんど活かして下さり、瞬という男をかなり自由に演じることができました。長回し撮影も多かったので、途切れることなく役を生きることができました」。
能天気パリピを演じた『黄龍の村』ではキスシーンもあったが、感情のこもったラブシーンは今回が初めて。日影舘を押し倒して何度も熱いキスを浴びせる。「ラブシーンの撮影前は総入れ歯になるかと思うくらいゴシゴシと歯を磨いた。エチケットですから」と冗談めかすも「ラブシーンはカロリーを消費するので、何度もできるようなものでもありません。遠慮や戸惑いがあると視聴者も冷めてしまうはずなので、一回一回に全力で取り組みました。自分のすべてを裸にして見せるのが俳優業だと思っているので、恥ずかしさや戸惑いはありませんでした」と見所に挙げる。
瞬は元カノ・春に未練があり、一方的に追いかける。しかし演じた水石は「僕は相手を追いかけるようなことはありません。僕のことを好きでいてくれる人を好きになりたいから。タイプとしてはクールビューティ系よりも、人間力の高い女性が好き。何かに一生懸命になってキラキラしている女性に惹かれます」と内面を重視している。
クレームブリュレが二人を引き寄せるアイテムとして登場する。水石の胃を掴むのは「卵焼き」とオーソドックスなグルメだが「父は料理人で母も料理上手。僕は母が作る甘めの卵焼きが大好きです。卵焼きはシンプルですが、調味料のバランスによって味が変わる奥深い食べ物」と舌の英才教育は凄そうだ。水石の胃は難攻不落なのか!?と思いきや「僕のために作ってくれたものであれば、無条件でなんでも美味しいです!」とファンに向けて宣言してくれた。
来年20代後半に突入する。「僕も大人向けの作品ができる大人の年齢になったのかと感慨深いです。今回のドラマは、自分を主人公に置き換えて好きなタイプの男性との一夜を妄想するのもいい。ピュアな恋心も描かれているので、恋愛感情を刺激されてほしいです。ちなみに僕が“獣”化するときは、身も心も肌も寂しい時です。…これ何の話ですか!?」と自分で暴露して一人で照れる水石だった。
テキスト・取材:石井隼人
ABEMAオリジナルシリーズ『私が獣になった夜~名前のない関係~』番組概要
▼第6話『元カレとの夜、ズルくなった私』
配信URL:https://abema.tv/video/episode/90-1602_s2_p16
第6話あらすじ:
小山内春(日陰舘まい)は不倫相手で既婚者の真田剛(猪塚健太)と別れ、会社を辞めることに。送別会終わりに春が帰宅すると、家の前で元カレの麻生瞬(水石亜飛夢)が待っていた。「春のことがまだ好き」と言って食い下がる瞬を、春は適当にあしらう。しかし、瞬は春にとっておきのクリスマスプレゼントを渡す。