将棋の竜王戦1組ランキング戦が12月10日に行われ、永瀬拓矢王座(29)が糸谷哲郎八段(33)に94手で勝利した。永瀬王座は1組の残留以上が確定し、2年連続での優勝、本戦出場に向けて幸先のいいスタートを切った。
【中継】竜王戦 1組ランキング戦 永瀬拓矢王座 対 糸谷哲郎八段
後手番の永瀬王座は、角換わりになった出だしに、研究の範囲内とあってか序盤から早い指し手を続けた。金銀3枚でがっちりと囲ってから、端攻めを絡めつつ糸谷玉を強襲。中盤からペースを掴むと、早指しが特徴の糸谷八段よりも残り持ち時間でも上回り続け、優勢、さらには勝勢に。攻撃の手を緩めずに押し続け、危なげなく勝利を収めた。
永瀬王座は前期、1組ランキング戦で優勝。本戦でも勝ち上がり、挑戦者決定三番勝負まで進んだが、当時の藤井聡太王位・棋聖に敗れ、挑戦ならず。その後にタイトル獲得に成功した藤井竜王(王位、叡王、棋聖)への挑戦を目指している。
(ABEMA/将棋チャンネルより)