12月24日、都内にて記者会見が行われ、K-1王者の武尊RISE王者の那須川天心RIZINの榊原信行CEOが出席した。RIZIN、K-1、RISEの3団体から会見のリリースが配信されたこの会見で発表されたのは、ファン待望の武尊vs那須川天心が対戦の合意に達したというもの。なお、対戦は2022年の6月。会場などは追って発表されるとのこと。

【映像】武尊、壮絶ベストバウト

 ルールに関してはワンキャッチ、ワンアタックのキックボクシングルール。体重は58kgの前日計量、当日4kg戻しの62kgリミットとなる。判定に関しては「見える化」したいと榊原CEO。また大会は榊原CEOが調整役を担ったもののRIZINでも K-1でもRISEでもなく、新たな中立のイベントを立ち上げることなる。

「大事なのは中立であること。どっちかの団体や格闘技界が下がったら意味はない」

 そう語った武尊。天心は4月にRISEでのキックボクシング引退試合を控えていたが、キック引退が6月に伸びることに。だが大晦日のRIZIN、4月のRISEともに「男として、格闘家として」出場するという。

「団体は違いますけどライバル的存在だと思ってたし、単なるライバルではなく、溝が生まれた中で存在を恨んだこともありました。実現してやっと思えるんですけど、天心選手がいたからここまでやってこれました。感謝が大きいです」(武尊)

「最高のクリスマスプレゼントになったと思います。最後のケジメとして、勝ってキックを引退したいと思います」(天心)

 ルールに関して詳細はこれから詰めていくことになるが、この対戦、大会をきっかけに格闘技界全体を盛り上げたいというのも共通する思い。天心は「ファンのため」と同時に「子供たちのため」と語り、武尊も「ここから格闘技界が盛り上がる」とコメント。

 試合に臨むにあたり「気持ちでは世界中の誰にも負けない」と武尊。天心は圧力、一発のパワーに警戒するとしつつ「優っている点はいっぱいある」とも。

 これまで交わらない世界にいた2人。天心は「ディズニーとユニバ」と表現した。しかしいよいよ、その2つが交わる。会場は日本でも一番インパクトのある場所でと榊原CEO。日本格闘技史上最大の一戦ともいえるだけに、続報に期待したい。

那須川天心vs武尊、22年6月決戦へ! 武尊「(天心の)存在を恨んだ時期もあった。判定やドローは要らない。延長無制限で」と決意
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【映像】武尊、壮絶ベストバウト
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