ライブ配信900日連続実施も 小柄女性向けブランドにかけた代表の思い「悩みを武器に」
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「自分に似合う服がない」「着たい服のサイズがない」

 日本人女性で身長が150センチ以下の割合は8%。そんな女性たちを悩ませているのがファッションだ。「ABEMAヒルズ」では、今、そんな女性たちの悩みを解決すべく奮闘している田中絢子さんに話を聞いた。

【映像】「全く取り扱ってもらえなくて…」田中さんが明かす苦悩

 “小柄な女性の為の日向”との名目で、身長150センチ前後の小柄な女性のためのファッションブランド『COHINA』を立ち上げた田中さん。彼女自身もまた身長148センチと小柄だ。『COHINA』が持つこだわりについて、田中さんはこう話す。

「小柄さんだと、オールインワンは子どもっぽくなっちゃう、幼く見えるという印象もあるかと思うんですが、(COHINAでは)胸当てを小さくしたりして、大人っぽく見えるシルエットに設計しています」

 田中さんによると、一般的なブランドは、小さいサイズでもダボッとしたり、子どもっぽく見えてしまいがちだが、COHINAは小柄な人向けに作られているためその心配がないという。

 小柄女性というニッチな市場に的を絞ったファッションブランド。始めたきっかけは田中さんが味わった苦い経験からだった。

「私自身、身長が148センチとかなり小柄で、とにかくお洋服に困ってたんです。ワンピースが長すぎたりだとか。スカートのウエストが余っちゃったりだとかで……。そうなるとキッズ服を着るしかなかったんです。キッズ服を着ていると、例えば、コートの(キッズ表記の)タグが見えたときとかに、すごい恥ずかしい思いをすることが多かったです」

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 「体型のせいでおしゃれを諦めたくない」そんな思いからCOHINAを立ち上げた田中さん。しかし、市場の小ささもあり、周囲から反対されることもしばしば――。決して幸先の良いスタートとはいかなかったという。

「日本の工場何十社に電話したり、メールしたりしたんですが、もう全く取り扱ってもらえなくて。国内は全滅でしたね。最初は、中国の工場にコンタクト取って『もっとこういう仕様にして欲しい』って拙い英語でやり取りしながら、なんとか中国工場を使って生産することができました」

 こうして、ようやくアイテムの生産を開始したCOHINA。創業から4年半、現在はオンライン限定での販売だが、徐々に売り上げを伸ばしている。そんな田中さんが特に力を入れているのがインスタライブだ。同じ悩みを持つ女性とのコミュニケーションを図ろうと始めたライブは、すでに900日連続で続けていて、新たなアイテム作りにも活かされているという。

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 また、去年には期間限定ながら東京・表参道に店舗をオープン。お客さんからは感謝の言葉をもらうようになったと話す。

「『初めてファッションが楽しいと思いました』と言ってくださる方がすごくたくさんいて、『ピッタリサイズのお洋服あるだけで(ファッションが)こんなに楽しめるんだ』とか、『こんなに自分のこと好きになれるんだ』と口を揃えて言っていただけるので、嬉しいメッセージをたくさん頂いております」

 COHINAを通じて田中さんが目指すもの。それは、「自分の悩みを武器にする」という大きな目標の実現だ。

「自分のサイズを理由に何かを諦めるっていうことがどんどん無くなっていって、みんなが“自分の好きな自分”を追求できる世の中になっていくといいなって思っています。皆さん、いろんな体についてのお悩みがあって、それを今度は自分の武器にしていきたいというか、これは自分の生まれ持っての個性なんだから、それを上手いこと表現して、それをみんなで愛していけるようにしたいとおっしゃる方もすごくたくさんいるので、ファッションを通じて自分の好きな世界観だったりを表現していけると、いいなという風に思います」(『ABEMAヒルズ』より)

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