大転職時代で成功する秘訣は? ひろゆき氏が“転職わらしべ長者”と議論「貯金が減ると行きたくない会社に」
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 総合人材サービス「アデコ」が、コロナ禍の2020年4月以降に転職活動をした20代から40代の正社員が5割を超えたというデータを発表した。調査によると、実際に転職した人のうち、約45%が転職後に給与や報酬が上がったという。

 新型コロナの再拡大によってさらなるリストラの波が懸念される中、Twitterには「40代になると新しいスキルもなかなか身につかない」「ひとつの業種しか知らない中高年はどこも欲しがらない」「事務職はだめだったので運転手になった」といった声が見られた。40代、50代以上の転職の現実はどのようになっているのか。ニュース番組『ABEMA Prime』では、人生100年時代の転職を考えた。

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 ネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏は「転職という言葉だが、3つのカテゴリーの人たちをごっちゃにしているからややこしくなってしまう」と話す。

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 ひろゆき氏によると「ヘッドハンティングなどが来て転職し、給料が上がる人」「優秀だが、務めている業界が今後なくなっていきそうな人」「本当に無能だからクビにされて転職する人」の3つのカテゴリーに分けられるという。

 「2番目の人は、例えば、はんこ店で働いていて『はんこ店が減っているから、じゃあちょっと休んでスキルをつけて別の業界に行こう』というような人だ。 最後の、本当に無能だからクビにされているだけの人は、どこに行っても無能なのでクビにされる。この3つを混ぜてしまうから、転職して成功した人と、転職したら大変になるよという話がごちゃごちゃになる。ちゃんと分けて話した方がいい」

 また、番組には工業高校卒業後に転職を繰り返し、年収1000万円を達成、その後、コンサルティング会社を起業した“転職わらしべ長者”ことException代表の山下良輔氏がゲストに登場。

【転職わらしべ長者・山下さんの経歴】
18歳:工業高校卒業後、工場エンジニアに(年収250万円)
22歳:タイで工場立ち上げ(年収350万円)
24歳:「スバル」に転職(年収500万円)
28歳:「PwCコンサルティング」に転職(年収700万円)
29歳:「デロイト トーマツ コンサルティング」に転職(年収1000万円超)
去年:起業し「Exception株式会社」を設立

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 山下氏の最初の転職はどのような理由からだったのだろうか。山下氏は「最初の会社で、日本で4年、海外で2年働いた。日本に戻るタイミングで『海外で工場を立ち上げたプロジェクトよりも面白い仕事がないんじゃないか』と思った。もうちょっとスキルを磨けるような所に転職しようと思って、転職したのがきっかけだ」と説明した。また、タイで工場を立ち上げた際は「(外国語は)できないけど『行ってみるか』と思って行った」といい「流暢にしゃべれなくてもGoogle翻訳がある」と考えていたという。

 「東大を出て商社で働いているような『別にそこでいいよね』というような人たちや、そもそも年収を上げたいと思ってない人、働き方を変えたいと思ってない人が、わざわざ今のところから移動する必要はない」と話す山下氏。中高年で転職に成功できる人とできない人の違いについて「例えば『40歳で(転職後は)マネジメントをしてほしい』という企業がいて、この年数なら『これぐらいだよね』という能力があるなら転職できると思う。ぬるま湯に浸かり続けて20年やって『ヤバい。会社が潰れそうだから転職しよう』と思っても『スキルをつけてないからその人のせいだよね』となる。誤解を恐れずに言うと『年代に見合ったスキルを持っていなかったらそうなるよね』という話かなと思う」と述べた。

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 番組にリモート出演した北野さん(40代女性・仮名)は、一昨年12月に退職したものの、転職活動がうまくいかず、今月から辞めた職場に復職した。

「私が受けた会社に限るかもしれないが、40代になってきたらスキルがあるのが前提。それに加えて『何を提供してくれますか』みたいな感じで面接をされる会社がとても多かった。採るというより“落とす面接”が多かったと思う。この年になるとマネジメント職の経験も必要だったりして、仕事だけではなく、面接の中でもそちらの方を重要視されていたような気がする」と話す。

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 業界的にも忙しく、当時その中でも仕事の効率化や改善に努めていたが、なかなかうまくいかった北野さん。「もっと他の会社のやり方を見てみたい」と思い、転職を決めたという。今、元の職場に戻り「もうちょっと(転職活動を)粘れば良かったかなという気持ち半分、外から見て前職の良さも分かったから良かったかなという気持ちの半分だ」と心境を明かす。

 北野さんのエピソードを聞いたひろゆき氏は「僕が分からないのは、働きながら探して、いい所が見つかったら転職すればいいのに、なぜ辞めてから探すのか。自分はすぐに受かるという自信があるのか?」と質問。「(休みたかったら)転職先で『働き始めるのは2カ月後で』と言って、辞めて1カ月休んで、2カ月後に入社もできるじゃないか。給料をもらい続ける状態をなくして、無職だ、お金がない、早く転職しなきゃという状態にする理由が分からない」と疑問を投げかけた。

 北野さんは「それ(自信)もあったし、二十何年働き続けてきて『リセットしたい』『疲れちゃったから頭を空っぽにしたい』という気持ちもあった。会社が忙しくて(転職活動をする)暇がなかったので、一旦休憩したかった」と答えた。

 実際に転職活動は今の会社に居ながらやった方がいいのだろうか。山下氏は「貯金をしていたとしてもお金が減っていく。心理的にも減っていくのを見るのは絶対に嫌になる。『ちょっとでも早く転職しないとまずい』という気持ちで、本当に行きたい会社ではなく『ここなら入ってもいいな』と思って、本来入りたい会社から離れてしまう可能性がどんどん高くなっていくだけだ」とコメント。その上で「基本的には在職しながら転職活動がいい」と勧めた。(『ABEMA Prime』より)

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