コロナ禍に社会問題となり、政令で規制されることにもなった「マスク転売」。一昨年『ABEMA Prime』に出演した際、品薄状態にあったマスク転売で200万円を売り上げたことを明かし、「悪いという気持ちではやっていない」と話していた“転売ヤー”のサトウさん(仮)は、いまも転売を続けている。
「コロナで品薄になるんじゃないかなと予測して仕入れていたものの一つがマスクだっただけで、たまたまそれが跳ねたということ。しかも500円で買ったものを50万円、というような形で売ったわけではなく、市場に金額を決めてもらうネットオークションで、1000円でスタートさせただけだ。それを欲しい人たちで競り合った結果、値段が跳ね上がったという話で、罪悪感は全く無かった。
マスク転売の規制が始まった3月15日を過ぎてからも、“在庫ないですかね?あるんだったら分けてほしい”というリピーターからの問い合わせは何件もあったし、抱き合わせで手袋や消毒液、ウェットティッシュを付けても売れてしまった。アベノマスクが出てきたからも、売上には全く影響は無かった」。
2年がたった今も"サイドビジネス"として、アディダスの靴やジャージなどの限定品、非売品を中心に扱い、売上は「それだけも食べていける」規模だと話す。「世間の目は厳しくなっているかもしれないが、私には全く関係ない。道徳心は全くない」と揺るがない。
「品物を確保できるルートがある人だけがいい思いをするわけだが、真似したい人は真似すればいい。お店で仕入れる場合、“同じ柄、同じサイズのものはおひとり様2点まででお願いします”といった張り紙がしてあることもある。でも私も含め、仕入れを担当する者たちは“強面”なので、店員さんも見て見ぬふりというか、指摘してこない。“2足”と書いてあったときに10足買って、何も言われなかったこともある。注意されても、時間を置いてもう一度レジに行けばいい。中古でも、プレミアがついている物の値段が跳ね上がっているものはいくらでもある。例えば最近でもBTSの限定グッズのようなものにプレミアがついて価格破壊を起こしている。商材はまだまだあると思うし、いくらでも儲けられる」。
慶應義塾大学の夏野剛・特任招聘教授は「市場経済だし、買い手がつく以上は需要があるということだ。だからこそ台湾では、マスクがどこにどれくらいの在庫があるかをデータベース化し、公開していた。そうすれば、転売での差益が生まれにくくなる。必需品に関しては、売る人を規制するのではなくて、無くなるような仕組みを考えなきゃいけないと思う」と指摘していた。(『ABEMA Prime』より)
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