アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」は、1986年から「週刊少年ジャンプ」にて連載を開始した、荒木飛呂彦氏による同名の長期連載マンガを原作とする人気シリーズです。原作マンガは2005年より掲載誌を「ウルトラジャンプ」に移し、2021年8月までに8部まで連載されました。原作マンガのシリーズ全世界累計発行部数は1億2000万部を突破している、日本を代表するビッグタイトルです。
今回の記事でピックアップする第5部の『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』は、2018年10月から2019年7月にかけて放送されました。女性人気の高さを裏付けるようにプライズのぬいぐるみ「ともぬい」が制作されたり、主人公が約30秒間も「無駄無駄無駄…」と叫びながら攻撃ラッシュをきめる名シーンが生まれたりしました。そんな多くのファンに愛された『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』について、主要キャラやスタンド、名言などを詳しく解説していきます。
目次
- アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』第5部とは
- アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部のメインキャラたちを一挙紹介!
- アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部 ジョルノ・ジョバァーナ
- アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部 ブローノ・ブチャラティ
- アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部 レオーネ・アバッキオ
- アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部 グイード・ミスタ
- アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部 ナランチャ・ギルガ
- アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部 パンナコッタ・フーゴ
- アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部 トリッシュ・ウナ
- アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部 ディアボロ
- アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部のまとめ
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』第5部とは
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』第5部にあたる『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』は、『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』が原作となります。
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズは、現在第8部まで発表されています。第1部から第6部まではストーリーと登場人物が繋がっており、第1部で描かれたジョナサン・ジョースターと吸血鬼のディオ・ブランドー(DIO)との戦いを起源として、特殊な力を受け継いだ彼らの子孫が新たな物語を紡いでいきました。
第1部で描かれたジョナサン・ジョースターと吸血鬼のディオ・ブランドー(DIO)との戦いを起源とし、彼らの子孫が特殊な力を受け継ぎながら、世代を超えて物語が広がっていきます。
この第5部の舞台は、2001年のイタリア。DIOの息子であるジョルノ・ジョバァーナがあこがれのギャングスタ―を目指し、ギャング組織「パッショーネ」に近づくところから物語が始まります。やがて組織のメンバーであるブローノ・ブチャラティ、レオーネ・アバッキオ、グイード・ミスタ、ナランチャ・ギルガ、パンナコッタ・フーゴと出会い、彼らとともにボスの隠し子・トリッシュ・ウナを守り届けるという指令を受けることに。ボスのもとへ向かう道中、凶悪な暗殺者たちが次々とジョルノたちに襲い掛かってきます。ジョルノは仲間たちと助け合いながら、いつかギャングの頂点に君臨すべく苛烈な戦いに身を投じていきます。
ジョジョシリーズといえば、各部で流れる「処刑用BGM」(敵を圧倒的な力で倒す時に流れる曲)も有名です。5部の処刑用BGMのタイトルは「il vento d'oro」。アップテンポな曲で、「かっこいい 」「最高過ぎる 」とファンの間で人気の高いBGMです。
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部のメインキャラたちを一挙紹介!
本作の主要キャラクターである、主人公のジョルノ、ブチャラティ、アバッキオ、ミスタ、ナランチャ、フーゴ、トリッシュ、そして最大の敵となるギャング組織「パッショーネ」のボスをピックアップ。キャラクター&スタンドから、声優、名言まで詳しく紹介していきます。
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部 ジョルノ・ジョバァーナ
【声優】小野賢章(おの けんしょう)
【スタンド】ゴールド・エクスペリエンス/能力:物体に生命を与える。
のちにスタンド能力をアップさせる矢によって「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」に進化。攻撃してくる相手の動作や意志の力をゼロにする能力を得る。
ジョースター家の宿敵・DIOの息子で、ギャングスタ―になる夢をもつ15歳の少年。腐敗した街を浄化するため、巨大なギャング組織「パッショーネ」に入団してボスに近づき、倒そうとしたところ、ブチャラティと出会います。戦闘能力と夢をブチャラティに認められ、ブチャラティの仲間であるアバッキオ、ミスタ、ナランチャ、フーゴとともに「トリッシュを護衛しボスに届ける」というボスの指令を遂行するべく旅立ちます。
数々の強敵に勝利したジョルノは、仲間に3人の犠牲を出しつつもボスを打ち破り、最後は「パッショーネ」の頂点に君臨しました。
ジョルノ・ジョバァーナの名言
・「無駄無駄無駄無駄無駄…」(アニメ第31話)
単行本60巻では7ページにわたり“無駄”と連呼したこちらの名言。チョコラータ戦で披露された、ジョジョシリーズにおいて最も有名なセリフの1つです。
・「「覚悟」とは!! 暗闇の荒野に!! 進むべき道を切り開く事だッ!」(アニメ第19話)
ミスタと共に強敵・ギアッチョと戦った時の名言。ミスタが勝利のために自らを犠牲にしようとしたところをこのセリフで制し、活路を見いだしました。
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部 ブローノ・ブチャラティ
【声優】中村悠一(なかむら ゆういち)
【スタンド】スティッキィ・フィンガーズ/能力:接触したものにジッパーを取り付けて切断したり、接着したりできる。
ブチャラティチームのリーダーで、おかっぱ頭が特徴的な人物。正義感が強く、気さくで一般人にも好かれている20歳の青年です。強いリーダーシップを発揮し、仲間たちを導きました。家族を狂わせた麻薬から人々を守るため組織に入りましたが、組織が麻薬に手を染めているのを知り疑問を持つようになります。そして物語終盤ではボスに狙われたトリッシュを助けるため、ボスに反旗を翻しました。
ボスとの戦いでは致命傷を負いながらも、なんとかジョルノのスタンド能力によって動けるようになります。生ける屍と化したブチャラティは死体のまま戦い抜き、最期はジョルノにすべてを託して天へ召されました。
ブローノ・ブチャラティの名言
・「覚悟はいいか? オレはできてる」(アニメ第15話)
プロシュートとの激闘を繰り広げた時の名言です。追い込まれ「任務の達成」か「仲間の救出」どちらをとるか迫られたブチャラティ。両方やり遂げるため、このセリフを告げて敵と共に時速150kmで走行する列車から飛び降りました。
・「アリアリアリアリアリ アリーヴェデルチ!(さよならだ)」(アニメ第16話)
プロシュートの弟・ペッシと対決し、とどめをさした時の名言。繰り出される無数の打撃と高速で紡がれるセリフによって、攻撃の威力の凄まじさがより伝わってきました。
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部 レオーネ・アバッキオ
【声優】諏訪部順一(すわべ じゅんいち)
【スタンド】ムーディー・ブルース/能力:過去の時間を指定すると、登場する人物やスタンドに姿を変えてビデオ映像のようにリプレイできる。
元汚職警官。同僚を死なせてしまい、罪悪感から落ちぶれてギャングの道へ。他人を信用しない性格ですが、一度認めると忠義を尽くすタイプです。ボスを探っている途中1人でいるところをボスに狙われ、死亡します。しかし、死の間際に手がかりを残し、最期までジョルノたちの力となりました。
レオーネ・アバッキオの名言
・「「誇り」と「面子」にかけて…この「鍵」だけは…このレオーネ・アバッキオが守る!」(アニメ第13話)
鏡の世界を操るスタンド能力をもつイルーゾォと戦った時の名言です。敵の術中にハマり鏡の世界に閉じ込められたアバッキオ。そんな状態でもボスの指令で入手した鍵を何が何でも持ち帰るべく、自分の左手を切り離して鏡の外のジョルノへ鍵を届けました。
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部 グイード・ミスタ
【声優】鳥海浩輔(とりうみ こうすけ)
【スタンド】セックス・ピストルズ/能力:弾丸にとりついて軌道を修正する。
射撃が得意なムードメーカーの18歳。女性を助けるためにチンピラを撃ってしまったところをブチャラティに助けられ、組織へ入団します。明るい性格ですが、数字の「4」は不吉だと思い込んでおり、「4」見つけると途端に臆病になる一面も持ち合わせています。
仲間が次々と倒れていく中、ジョルノとともにボスを打ち破り、生還。その後、恐らくボスになったであろうジョルノに仕えている描写がありました。
グイード・ミスタの名言
・「突っ切るしかねえッ! 真の「覚悟」はここからだッ!」(アニメ第19話)
ギアッチョとの戦いの時の名言です。絶体絶命の状況から道を切り拓くため、あえて傷を負って自分の血しぶきを浴びせるという方法を選択。跳ね返る自分の銃弾を浴びながら、このセリフを叫びました。
・「「4」はダメなんだ。「4」って数はオレの周りにいつだってあっちゃいけねー数だ…」(アニメ第35話)
矢に貫かれたポルナレフのスタンド「シルバーチャリオッツ」が暴走し、みんなの魂と体が入れ替わった時の名言です。混乱の状況の中、ミスタの手からなぜか弾丸が4発こぼれ落ち、動揺したミスタがこのセリフを発しました。
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部 ナランチャ・ギルガ
【声優】山下大輝(やました だいき)
【スタンド】エアロスミス/能力:戦闘機の機能を搭載した小型機。二酸化炭素を探知するレーダーも完備。
少年院から出たあと、ブチャラティとフーゴに救われ、組織に入りました。無邪気でいつも元気な少年ですが、教養のなさをツッコまれるとキレる側面があります。物語終盤、暴走したポルナレフのスタンドによってみんなの魂と体が入れ替わるという混乱の中、ボスに不意を突かれて死亡しました。
ナランチャ・ギルガの名言
・「ボラボラボラボラボラ ボラーレ・ヴィーア(飛んで行きな)」(アニメ第23話)
ティッツァーノ&スクアーロとの戦いで出た名言です。自分の首に敵のスタンドが喰いつきながらも、怯まずとどめをさしました。
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部 パンナコッタ・フーゴ
【声優】榎木淳弥(えのき じゅんや)
【スタンド】パープル・ヘイズ/能力:約30秒で死に至らしめる殺人ウイルスを巻き散らす。
IQ152の天才頭脳を持つ17歳。裕福な家庭出身ながらも、男色の大学教授を殴ったことでエリートの道を外れます。そのあと、ギャングになってブチャラティのチームに入りました。普段は温厚ですが、ひとたび血がのぼると人が変わるほど激昂する面もあります。チームのブレーン的存在でしたが、ジョルノたちがボスと対峙する決断をした時に自身は組織を裏切れず、ジョルノたちの前から去りました。
パンナコッタ・フーゴの名言
・「ジョルノッ! おまえの命がけの行動ッ! ぼくは敬意を表するッ!」(アニメ第13話)
イルーゾォとジョルノの戦いを見た時のフーゴの名言です。敵に勝つため、フーゴのスタンドの猛毒をあえて浴びたジョルノ。その姿に感銘を受け、素直にジョルノを賞賛しました。2人の絆がさらに深まった名シーンでした。
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部 トリッシュ・ウナ
【声優】千本木彩花(せんぼんぎ さやか)
【スタンド】スパイス・ガール/能力:物質を柔らかくし、切断や破壊ができない状態にする。
ギャング組織「パッショーネ」のボスの隠し子。ピンクの髪が特徴の、勝気な少女です。ボスの隠し子ゆえに組織に敵対する暗殺チームに狙われ、ジョルノたちに護衛されながらボスのもとへ向かいます。そしてジョルノたちと旅をする中で、スタンドを発現する力も得ました。
しかし、ボスの真の目的は、自身の情報に繋がるものの抹消――つまりトリッシュを抹殺することでした。父と邂逅した早々命を狙われショックを受けますが、ブチャラティに助けられ、父と戦う決意を固めるのでした。
トリッシュ・ウナの名言
・「あんたの名前「公衆トイレ」……?」(アニメ第9話)
トリッシュとジョルノたちが初めて会ったときの名言。トリッシュをトイレの清掃員と勘違いしたナランチャが「あとにしてくれ」と言い、トリッシュが「もし「公衆トイレ」って名じゃないんなら…あんたに「あとにしろ」なんて言われるスジ合いはないわけだ」と返しました。トリッシュの勝ち気な性格が表れているセリフでした。
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部 ディアボロ
【声優】小西克幸(こにし かつゆき)
【スタンド】キング・クリムゾン/能力:時間を消し飛ばす
ジョルノたちの最大の敵。ギャング組織「パッショーネ」を牛耳っているボスで、二重人格者。小心者のヴィネガー・ドッピオという十代の少年の魂と姿を持っており、ディアボロからドッピオに変わる時は身長や顔まで変化します。
地位と栄光を守るため、弱点となりうる自身の過去を徹底的に抹消してきた人物。自分を察知されないよう肉親のトリッシュを呼び寄せて確実に抹殺しようと画策しますが、ジョルノの進化したスタンドに敗北。無限に死を味わう地獄を生き続けることになりました。
ディアボロの名言
・「恐怖というものは打ち砕かなくてはならないのだ! それは今なのだ…今! 絶対に乗り越えなくてはならない! それが「生きる」という事なのだッ!」(アニメ第29話)
自身のもう1つの人格であるドッピオに語り掛けるシーンのセリフ。アバッキオの遺した手がかりを元に追ってくるジョルノたちに対処するため、ドッピオに檄を飛ばしながら指示を出しました。
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部のまとめ
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』第5部は、ジョースター家の宿敵だったDIOの息子が主人公になるという異色作で、シリーズに新しい風を吹かせました。また、舞台となったイタリアの文化や観光地、料理などが物語に数多く登場し、視聴者を楽しませてくれた作品でもあります。第6部の放送がスタートしたいまだからこそ、第5部も併せて振り返って再視聴してみてはいかがでしょうか?
(c)荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会