文字を書くことに困難がある「書字障がい」について描いた漫画が、今SNSで多くの反響を呼んでいる。
その漫画では、30代になり発達障がいであることがわかった漫画家のゆめのさんが、併せて発覚した書字障がいについての実体験を振り返っている。
読めるけど書けない、書き出しが似ている「あ」と「な」という簡単なひらがなですら間違えて書いてしまうことも……。ゆめのさんが、文字を書くことへの悩みを持ち始めたのは子どものころからだという。
「漢字テストとかで努力して覚えても全然書けなくて、周りはどんどん書けるようになっていってるみたいだけど、親も『書けるようになる』と言うけど、年齢が上がっていっても『私かけないな』というのがずっとあって。親に相談しても『勉強すれば書けるようになる』の一言」
結局、悩みは解決されることなく、文字を書かなければならない場面で恐怖を感じる人生が続いたゆめのさん。
「バイトで日報書いたり、ちょっとしたメモ書いたり。そういう時にもうすごい怖くなってしまって。できなくて、もう心臓バクバクになってしまうみたいな。それで実際書いてみたらひらがなしか書けないし、漢字も間違えて書いてしまった。すごい困る場面はいろいろありました」
そんな時に打ち明けることができ、周囲が理解してくれる環境であれば当事者はだいぶ救われるとゆめのさんは訴えている。
「大人になっての『書字障がい』と確定的な診断というのがあまりないらしいです。『この病院で検査を受けて、書字障がいと診断されました』となかなか言えない。主治医の先生からもそのことを言われたので、傾向があるということにしています」
ゆめのさんは、この漫画を通して書字障がいの認知度を高め、同じ悩みを持っている人に知ってもらいたいと語る。
「私は漫画を書くことで自分の生きづらさの解消、セルフケアみたいな感じでやってるんですけど、この漫画を見た人に『(書字障がいが)自分だけではない』みたいに思ってもらえると嬉しいかなと思います」
(『ABEMAヒルズ』より)
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