アスリートの華々しい活躍が連日のように報道される中、閉幕した北京冬季オリンピック。
しかし19日のABEMA『NewsBAR橋下』に出演したほんこんは、アメリカなどの外交的ボイコットやウイグル族の選手を起用した開会式、過剰とも言われるコロナ対策など、競技以外の問題についてあまり語られないままだったことについて「人権問題は人類あらゆるものに通ずるものがあるのに、なんでそこは何も言えへんのか?」と疑問を呈した。
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「東京の時には“感染が多い、パンデミックになる”とか、“海外から入れたらあかんがな、日本のアスリートのこととか日本人のことを考えてるか?”とか全国ネットに出て反対していた芸人、役者さん、コメンテーターの方々。北京になったらコレ(口元に指で“バツ”のジェスチャー)やねん。言えへんねん。なんでやねんな、と思う。“北京の方はロックダウンもしてる”しと言うけど、そっちの方があかんやん。挙句の果ては、“待ち遠しかった”とか“金メダル獲った”とか言ってる。ちょっとおかしいんちゃうかな、というのが私の意見だ」。
これに橋下氏も「確かに東京の時には反対の声がかなり大きかったのに、北京の時にはメディア全体の雰囲気として反対の声は出ていなかった。それから、選手が頑張る“晴れ舞台”なので開催中はくさしたら良くないと思うけど、今回の北京五輪はどう考えたって中国の宣伝機関になっているし、ウイグル族を聖火ランナーの最後に持ってくるのはダメでしょ」。
「バッハさんは東京の時はムチャクチャ厳しかった。松井(一郎)さんも指摘していたけれど、五輪マークをレインボーブリッジに付けるだけでも、“それはIOCが決めるんだ、何、東京都知事ごときが決めてるんだ”みたいなことをガツンと言ってくるらしい。国際社会で一番の論点になっているウイグルの問題について、中国は“ほら、全然何も問題ないですよ”と全世界に放映してアピールに使おうとしているんだから、IOC、バッハさんは“政治的中立”と言うのなら、“最終ランナーにするのはダメだよ”と言わないと。
しかもバッハさんは“オリンピックと政治は別だ“と言っておきながら、思いっきり政治家の役割をやっている。西側諸国がテニスの彭帥選手の問題について“なんだ?”となっているときに、バッハさんは彭帥選手に会っていた。IOCの会長が国際政治的な課題になっている当の本人に会って談笑する。それをカメラに抜かせ、全世界に放映させる。
IOCも7千何百億円という放映権料が入ってくるわけで、夏季大会も冬季大会も、どこかがきちんとやってくれないといけないわけだ。各国で“オリンピックを開催するのはどうなんだ”という声が出ている中で、“どんどんお金を出してやる“と言う中国とくっついて、アメリカのテレビ局から放映権料をもらう。バッハ会長は習近平主席とも一対一でやっている感じがするし、西側諸国は“IOCはおかしいんじゃないの?”と言うべきだ」。
ほんこんは「僕はサッカー好きだが、ワールドカップもあるじゃないか。世界水泳、世界陸上もあんねんから。もうホンマの“アスリートファースト”ちゃうやん。周りにおるおっさんらが、金儲けのために動いてるみたいな。それで冷めてしまう。ましてや事実上のジェノサイドが起きているのに、喜んでそんな国で“平和の祭典“ができるのかと。小さい時からやってきた選手だけではなく、メダルを目指す様子を応援してきた家族や町の人たちを見ると、それはステキなことだと思うけど。やっぱり中国じゃなかったら良かった」と話していた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)