加藤浩次が清原和博に「なんで薬物に手を染めたんですか?」と質問するシーンがあった。
3日(木)、ABEMAにて極楽とんぼの加藤浩次と山本圭壱が出演する新番組「迷えるとんぼちゃん」#1が放送。元プロ野球選手・清原和博が、薬物中毒の恐ろしさを明かした。
この番組は、芸能界の荒波を30年以上乗り越えてきた極楽とんぼが、毎回ゲストと本音でぶつかり合う超爽快お悩み相談バラエティ。
初回放送のゲスト・清原は、桑田真澄と「KKコンビ」として知られ、18歳でプロ野球入りしたスーパースター。西武、巨人などで活躍していたが、引退後の2016年、覚醒剤取締法で逮捕。現在も薬物依存症と戦い続けている。
加藤は清原に「なんで薬物に手を染めたんですか」と質問。清原は、現役時代なら大抵の悪評はスーパープレーで抑えられたが、引退後はそういうわけにも行かず、もどかしさから手を出したと告白した。
清原は「バラエティに出ても、(芸能界の)プロの瞬発力がすごい」「プレッシャーになって、酒の量が増えてきた」と説明。「収録が終わった後、絶対に飲みに行くようになった。そういう生活の中で(薬物に)出会ってしまった」と経緯を明かした。
最初は「こんなものたいしたことない」と思っていた清原。「厳しい世界で、精神的にも肉体的にも訓練を受けていたから、薬物にも負けない自信があった。それが、『アレ?』って感じ。気がついたら(薬物のこと)考えている」と、振り返った。
すると、次第に人生の優先順位がかわり、「嘘をつきはじめる」とのこと。加藤が「仕事や家族よりも?」と聞くと清原はうなずきながら、「友達にも嘘を。電話に出なくなる。出られない。嘘をついているから」とますます悪循環にハマったという。
逮捕後、「大変なことになった」と気づいたが、留置所にいると外の情報が全く入らないそう。「新聞が回ってくるけど、(自分に関する部分が)真っ黒に塗りつぶされている」と、黒塗りの面積から反響の大きさを知ったと語った。清原は「一番こたえたのは、取り調べに行く時の手錠と腰縄」と生々しく説明。「留置場から取調室へ。見たこと無いような南京錠があった。腰縄と手錠を外してから、『クルッと回れ』『手出せ』『足出せ』とか。ほんと、犬ですよ」と、屈辱の大きさを表現していた。
留置所に居た頃は、両親や家族のことを考えて「俺もう死ぬしかないな」と思っていたそう。加藤「そこまでいきましたか」と重々しくあいづちを打った。
周りに嘘をつくことが増え、身近な人にも相談できない薬物中毒。清原は「薬物はダメ」という前提で、万が一周りに薬物に手を出してしまった人がいる場合においては、「正論が一番困る」と語った。そういう場合は、「横におるから、食べ物買って来るから……そういう言葉をかけてもらうと。ちょっとずつ言葉をかけてもらって、心を開かせてもらえたら」と助け出す方法を提案していた。
次回「迷えるとんぼちゃん」は10日(木)放送予定。