平成ノブシコブシの徳井健太が、17年ほど前に見て衝撃を受けた漫才の内容について明かした。
【動画】平成ノブコブ徳井、衝撃的だったカリカの漫才の内容明かす(14分頃~)
3月4日に放送された『しくじり先生 俺みたいになるな!!』に、平成ノブシコブシの徳井健太がしくじり先生として登場。「ネタは最高に面白いのに世間に評価されていない芸人」を教材に授業を行った。
番組には、オードリーの若林正恭、平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、ザ・マミィ(林田洋平、酒井貴士)、奥森皐月、岡本夏美らが出演。
今回のしくじり授業は、的確なお笑い考察で話題の徳井が「ネタは最高に面白いのに世間に評価されていない芸人」を語り、芸人の生き様から教訓を学んでいく。実力に見合った世間の評価がされていない芸人として、徳井が1番最初に名前を挙げたのは「カリカ」だった。
カリカ(林克治、家城啓之)は1997年に結成し、2011年に解散。家城は解散後、「マンボウやしろ」として脚本家や演出家などとして活動している。演劇メインだった劇場をお笑いの聖地にしたり、劇団を自ら旗揚げするなど、画期的なことを行っていたという。
そんなカリカに、徳井が最も衝撃を受けたのは漫才だった。17〜18年ほど前、『M-1グランプリ』の準決勝に出るため、カリカはライブの合間にネタの練習をしていたそう。徳井がこっそり後ろから見ていると、その内容に衝撃が走ったという。
そのネタは「たくさんの配役を立ち位置で決め、入れ替わる漫才」だった。徳井は「たとえば、家城さんが(左に1歩移動して)八百屋さんになると。で、今度は林さんが家城さんの位置に移動すると、林さんが家城さんになるわけよ」と説明。役は複数あり、カリカはそれらを立ち位置によって演じ分け、話を複雑に展開していったという。
徳井はこのネタを見たとき「優勝できる!」と大興奮。しかし、M-1の結果は惜しくも準決勝敗退に終わった。
当時、家城が話した言葉の中に「カリカが大成できなかった理由があった気がした」と徳井は分析する。それは「ゼロイチは作れるが、その時点で自分の欲は終わる。それを100まで叩き上げないと決勝にはいけないんだな」というもの。この言葉から、徳井は教訓として「どんなにすごいアイデアも多くの人に届けてこそ意味がある」と語った。
徳井は「今、もしカリカがいたら配信とかで稼げたと思う」と推測。当時、カリカの単独ライブは常に即完売だったといい、その才能を絶賛した。また、家城は女性からモテていたといい、徳井は「魅力的じゃないですか?」と振ると、岡本は「魅力的すぎますね」と何度も頷いていた。