アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」は、独特な世界観とバトルスタイル、そしてユニークな登場キャラクターが特徴的な、長編アニメシリーズです。
【動画】アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第3部
今回は、その中でもとくに多くのファンを獲得したアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第3部のあらすじと、メインキャラクターについて解説していきます。
目次
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部とは
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部のOP曲、ED曲は?
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部のメインキャラたちを一挙紹介!
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部 空条承太郎(くうじょう じょうたろう)
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部 ジョセフ・ジョースター
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部 花京院典明(かきょういん のりあき)
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部 ジャン・ピエール・ポルナレフ
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部 モハメド・アブドゥル
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部 イギー
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部 DIO(ディオ・ブランドー)
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」旅に同行した女の子 家出少女アン
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部のまとめ
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部とは
第3部は超常的能力をもつ「スタンド」が初めて登場し、その特殊なバトルスタイルでより多くのファンを魅了したシリーズです。スタンドは以降のシリーズにも受け継がれるギミックとなり、この第3部では星、戦車、愚者などタロットカードになぞらえたスタンドが登場しました。
舞台は1988年の日本。ある日突然、第1部の主人公ジョナサン・ジョースターの子孫である空条承太郎(くうじょう じょうたろう)にスタンド能力が宿ります。それは死んだと思われていたディオ・ブランドー(DIO)が、ジョナサンの死体を乗っ取り、復活したことが原因でした。やがて承太郎の母ホリィにもスタンド能力が宿り、その力に耐えられず死を待つ状態となります。承太郎はDIOとの因縁を断ち切って母を救うため、世界を横断しながらDIOを倒す旅に出るというストーリーです。
「ジョジョの奇妙な冒険」とは
「ジョジョの奇妙な冒険」は、1986年から「週刊少年ジャンプ」にて連載を開始した、荒木飛呂彦氏による長期連載マンガです。2005年より掲載誌を「ウルトラジャンプ」に移し、2021年8月までに第8部まで連載されました。
第1部から第6部まではストーリーと登場人物が繋がっています。物語は第1部のジョナサンと吸血鬼のDIOの戦いに始まり、DIOとジョースター家の子孫による世代を超えた戦いが描かれました。第7部からは、第6部までの世界観と登場人物を模したパラレルワールドのような物語となっています。
ジョジョ全シリーズ共通のテーマは「人間賛歌」。原作の「ジョジョの奇妙な冒険」第1巻では、作者の荒木氏が「神様や機械ではなく、人間こそが一番。それがジョジョの根底にある考え方なんです」と語っています。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部のOP曲、ED曲は?
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第3部は、OP曲とED曲が2つずつあり、それぞれ前半(1話~24話)と後半(エジプト編・25話~48話)で使われています。
前半のOP曲は橋本仁氏の「STAND PROUD」、ED曲はTHE BANGLESの「Walk Like An Egyptian」です。後半のOP曲はJO☆STARS~TOMMY,Coda,JIN~(1部~3部前半までのOP曲を歌ったアーティスト・第1部の富永TOMMY弘明氏、第2部のCoda氏、第3部の橋本仁氏が結集したグループ)の「ジョジョ その血の記憶~end of the world~」、ED曲はPAT METHENY GROUPの「Last Train Home」です。
また、屈指のギャグ回としてファンのあいだで知られているオインゴ&ボインゴ兄弟の回のための特殊ED曲「アク役◇協奏曲~オインゴとボインゴ~」が、第27話の1話限りで採用されました。そして、その兄弟の続編を描いた第36話では、ホル・ホースとボインゴのコンビ回のための特殊ED曲「アク役◇協奏曲~ホル・ホースとボインゴ~」が採用され、アニメ制作チームの“ジョジョ愛を感じられる”と話題になっていました。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部のメインキャラたちを一挙紹介!
ここからは、アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第3部の主要キャラである承太郎、ジョセフ、花京院、ポルナレフ、アヴドゥル、イギー、そして宿敵DIOの、プロフィール・スタンド・声優を解説していきます。また、第3部で「承太郎たちと一緒に旅をした女の子は誰なのか?」も合わせて紹介します。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部 空条承太郎(くうじょう じょうたろう)
【声優】小野大輔(おの だいすけ)
【スタンド】スタープラチナ(星の白金)/能力…破壊力のある速い攻撃
第2部の主人公・ジョセフの孫にあたる日本の高校生。冷静な判断力と強い正義感をもつ一方、激情的な面もあり、たびたび暴力事件を起こしていました。思春期らしい反抗的なところもあり、母親のことを「このアマ~」と呼んでいましたが、母の顔色の悪さにすぐに気づいたり、母の命を救うため世界を旅してDIOを倒すことを決意したりと、情に厚く優しい側面もあります。高校生らしからぬ高い戦闘能力を有し、数々の刺客や強敵にも打ち勝った実力者です。
DIOとの最終決戦ではつぎつぎと仲間が倒れていく中、激怒した承太郎がDIOと同じ時を止める能力に目覚め、DIOに勝利。何度も復活を繰り返してきたDIOに引導を渡し、ジョースター家とDIOの100年にわたる因縁に終止符を打ちました。
空条承太郎の名言
「やれやれだぜ」
…第3部で何度も口にしている承太郎の口癖になっている名言。現在もファンのあいだで、あきれたことや大変だったことをSNS上で語るときに使われています。
「てめーはおれを怒らせた」(アニメ第48話)
…宿敵DIOを倒したときに放った名言。最強だと思われたDIOが敗北したことに対し、「てめーの敗因は…たったひとつだぜ…DIO…たったひとつの単純(シンプル)な答えだ…」と前置きをして、「てめーはおれを怒らせた」と敗北の理由を突きつけました。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部 ジョセフ・ジョースター
【声優】石塚運昇(いしづか うんしょう)
【スタンド】ハーミット・パープル(隠者の紫)/能力…カメラやテレビなどの媒体を通しての念写、イバラを具現化し操る
承太郎の祖父で、第2部の主人公。1人娘ホリィを救うため、承太郎たちと一緒にDIOを倒す旅に出ます。第2部では18歳でしたが3部では69歳になっています。しかし、豪快さや相手を翻弄する戦略家な一面は健在です。
DIOとの最終決戦では、波紋を用いた作戦でDIOのスタンド能力を見破ったものの、敗北して血を吸われ、ミイラ状態になります。承太郎がDIOを倒したあと、DIOの死体からジョセフの血を取って輸血され、さらにスタープラチナに心臓マッサージを施されて蘇生しました。
ジョセフ・ジョースターの名言
「確実! そう、コーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実じゃッ!」(アニメ第45話)
…DIOのスタンド能力が分からないままだと、勝ち目がないという話をしているシーンにて、ジョセフがたとえ話で分かりやすく表現した名言。「山を登る時、ルートもわからん! 頂上がどこにあるかもわからんでは遭難は確実なんじゃ!」とも表現しています。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部 花京院典明(かきょういん のりあき)
【声優】平川大輔(ひらかわ だいすけ)
【スタンド】ハイエロファントグリーン(法皇の緑)/能力…人型から紐状への形態変化と遠隔操作での活動、宝石型のエネルギー弾の発射
承太郎の高校に転校してきた、端正な顔立ちをしたスタンド使いの17歳。家族とエジプト旅行中にDIOに「肉の芽」を植え付けられ、承太郎の最初の刺客として登場しました。
正気を取り戻したあとは、承太郎たちとともにDIOを倒すためエジプトへ渡ります。冷静沈着さと洞察力、高い戦闘力で数々の難敵を倒してきたものの、旅の途中で両目を負傷。その後、サングラスを着用して戦線へ復帰しましたが、DIOとの戦いで破れ、命が尽きる前にDIOのスタンド能力の情報をメッセージにしてジョセフに遺しました。
花京院典明の名言
「答える必要はない」(アニメ第40話)
…DIOの手下であるテレンス・T・ダービーとテレビゲームで勝負した時の名言。命を懸けたカーレースの途中、ダービーに「花京院、きさまこのゲームやり込んでいるな」と聞かれたときに、ゲームに集中したまま放ったセリフです。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部 ジャン・ピエール・ポルナレフ
【声優】小松史法(こまつ ふみのり)
【スタンド】シルバーチャリオッツ(銀の戦車)/能力…レイピアを携えた人型スタンドでの攻撃
生まれつきのスタンド使いで、スタンドの戦闘能力は高いものの自信過剰な面や単独行動が目立つメンバー。妹を手にかけた「両右手の男」を探している道中、DIOに「肉の芽」を埋め込まれ、承太郎一行を襲いました。正気に戻った後は承太郎一行に加わり、インドで妹の仇討ちを成し遂げます。
DIOとの決戦に生き残ったものの重傷を負い、スピードワゴン財団に助けられ一命を取り留めました。その後は承太郎たちに別れを告げ、フランスへ帰国します。
ジャン・ピエール・ポルナレフの名言
「あ…ありのまま、今起こった事を話すぜ!」(アニメ第45話)
…承太郎たちにDIOのスタンド攻撃を受けたときのことを説明するシーンで登場した名言。いまでもファンがSNS上で想像以上のことが起こったときや、意味が分からないことが起こったときなどに使っています。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部 モハメド・アブドゥル
【声優】三宅健太(みやけ けんた)
【スタンド】マジシャンズレッド(魔術師の赤)/能力…灼熱の炎を操る
生まれつきスタンド能力をもつ占星術師。ジョセフがDIOを倒す旅に出る3年前に出会った友人でもあります。真面目で揺るぎない意志を持つ一方、短気で頑固な面もあるタイプ。しかし、旅を続ける中でノリのいい一面もときどき見せました。旅の道中の地理や文化、スタンドに関する豊富な知識で、仲間をサポートします。
一度、敵のスタンドに頭部を撃たれて死亡したと思われましたが、身を隠して治療し、ポルナレフのピンチに再登場。たびたび仲間の窮地を救う心強いメンバーでしたが、DIOの館でヴァニラ・アイスの奇襲からポルナレフとイギーをかばって戦死しました。
モハメド・アブドゥルの名言
「YES I AM!」(アニメ第22話)
…DIOの部下に殺されたと思われたアブドゥルがポルナレフの絶体絶命のピンチに登場したとき、ポルナレフが驚きながら 「死んだはずのッ! モハメド・アヴドゥル」と叫び、アブドゥルがこの言葉で返しました。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部 イギー
【声優】福圓美里(ふくえん みさと)
【スタンド】ザ・フール(愚者)/能力…砂と同化してあらゆるものに変身する
血統書付きのボストン・テリア。ある金持ちの家で飼われていましたが、高い知性を有していたことで人間を見下すようになり家出。ニューヨークで自由に生きていたところをアヴドゥルに捕まりました。
最初はDIOとの戦いに無関心でしたが、飼い犬を探していた少年を助けるため、DIOの手下・ペットショップと戦闘して負傷。これに憤怒し、偶然見つけたDIOの館に承太郎たちを案内し、自身も乗り込むことに。最後は共闘したポルナレフをかばい死亡しました。
イギーの名言
「やれやれ…犬好きの子どもは見殺しには…できねーぜ!」(アニメ第38話)
…偶然DIOの館を発見したものの、自分には関係ないと立ち去ろうとしたとき、飼い犬を探しに来た少年がDIOの館に入ろうとするのを見て発した名言。少年がみすみす殺されるのを見ていられないという、イギーの男気あるセリフでした。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部 DIO(ディオ・ブランドー)
【声優】子安武人(こやす たけひと)
【スタンド】ザ・ワールド(世界)/能力…時間を一時停止する
ジョースター家の宿敵。第1部でジョースター家乗っ取りに失敗し、追い詰められて石仮面の力で吸血鬼になります。その後、豪華客船が爆発したときに、ジョナサン・ジョースターの遺体の首から下を乗っ取りました。
復活後のDIOにスタンド能力が覚醒した影響で、ジョナサンの血統者である承太郎たちもスタンドが覚醒。人を操る「肉の芽」で多くの手下を従えていましたが、DIO打倒を目指す承太郎たちに倒されます。最後の決闘では承太郎一行をつぎつぎと殺害・戦闘不能に陥れるものの、激怒した承太郎に敗北。吸血鬼だったため、最後は日光を浴びて完全に消滅しました。
第2部までは名称が「ディオ・ブランドー」でしたが、第3部では「DIO」という表記に変わっています。
DIOの名言
「最高に「ハイ」ってヤツだァァァァァ」(アニメ第48話)
…物語のクライマックスで承太郎と対峙したときのDIOの名言です。承太郎の仲間がやられていく中、承太郎の渾身の一撃がDIOの頭蓋骨を砕いたものの、ジョセフの血によってさらに強くなって復活します。自身の強さに酔いしれたDIOが、自分のこめかみを指でグリグリと突き刺しながら、上機嫌で叫んだ狂気的なセリフです。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」旅に同行した女の子 家出少女アン
承太郎一行がDIOを倒すためエジプトへ向かっている道中、一時的に旅に加わった家出少女がいました。
香港出身の10代の少女で、名前は「アン」。ある理由で家出し、少年に扮して承太郎一行の船へと密航。その後に見つかって海へ飛び込んだところでサメに襲われ、承太郎に助け出されたときに女の子であることが判明しました。それ以来、承太郎も危険な場面では大人しくいるよう諭すなど、女性として扱っています。家出の理由は父親に会うためと話していましたが、本当は世界中を旅してみたいという夢を持っていました。
シンガポールまで同行し、別れたあとも密かに承太郎を追いかけてきたアン。パキスタンで見つかったときは、承太郎の旅の目的を聞かされて同行できないことに納得し、香港へ帰国しました。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」3部のまとめ
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第3部は、世界中を旅する物語です。戦闘シーンだけでなく、多くの観光地も登場し、視聴者を楽しませてくれました。そして、100年以上にわたるジョースター家の宿敵DIOとの因縁に、最終決着が描かれる節目の作品でもあります。
スタンドが登場するシリーズの原点ともいえる第3部。現在放送中の第6部への理解をより深めたい方は、全話視聴可能なネット配信サービスで、ぜひ視聴してください。
(C)荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会