料理研究家で人気YouTuberのリュウジさんがおととい公開した動画が、物議を醸している。
紹介しているのは「鶏肉の無水バター煮」。水を使わず、「新玉ねぎ」を使って鶏肉を煮込む料理だ。ロシア料理を参考にしたという動画に対し、一部の人から批判のコメントが寄せられたという。
「このご時世にロシア料理はどうだろうと。『ウクライナの方々に配慮した方が良いのではないか』というコメントがつきましたね」(料理研究家・リュウジさん)
これに対し、リュウジさんはTwitterで「料理に罪はない」と反論。ロシア料理を選んだ理由については「旬の玉ねぎが一番おいしくなるレシピだった。この料理は今じゃないとダメ。(動画は)1カ月前からずっと撮っているので、予定していた日にちに公開した形」だと明かした。
リュウジさんは「戦争には反対」と主張する一方で、こうも話す。
「ロシア料理が自粛されるのはだめだと思う。ピロシキやビーフストロガノフを出しているレストランもあるだろうから、この情勢だからといって排除するような風潮には絶対になってほしくない。憎むべきは戦争だ」
大きな話題になったことを受け、リュウジさんは該当する動画の広告収益を全額ウクライナに寄付すると表明している。
『ABEMAヒルズ』コメンテーターでノンフィクションライターの石戸諭氏は、ロシア料理にインスパイアされた料理への批判について「(批判する人は)暇だなと思う。リュウジさんが動画のなかでロシアの戦争を支持したわけでも、ロシアの論理を代弁したわけでもない。彼にも料理にも何の罪もない。ロシア料理だと言って紹介することの何がいけないのか。ロシア料理店に攻撃する人たちもいるとニュースもあったが、こういう人々も『暇すぎる』し、問題の本質を見誤っている。抗議は日本のロシア大使館にすればいい。リュウジさんは公開した料理動画を停止したり、謝罪したりする必要はまったくない」と否定的な見解を述べた。(『ABEMAヒルズ』より)