現代の東京を生きる29歳の女性たちの恋愛、仕事、友情を描いたABEMAオリジナルドラマ『30までにとうるさくて』のスピンオフドラマ『結婚してとうるさくて』が3月3日に配信された。本編に登場した29歳の広告代理店の敏腕クリエイター・鎌田知也(栁俊太郎)に対して、同じく29歳のタイプの違う2人の女性が結婚を迫る物語。まだ結婚に縛られず、自由にたくさんの女性と遊んでいたいという男性側の本音がリアルに描かれた。
『バチェラー・ジャパン』シーズン3の出演を機に結婚し、ラブラブな夫婦であることが知られる友永真也さんに2つのドラマの感想と、自身の結婚観について聞いた。
――先日は奥様の岩間恵さんに『30までにとうるさくて』についてのご感想を聞かせていただきました。ありがとうございます。スピンオフ『結婚してとうるさくて』は男性が主人公の物語でしたが、ご覧になっていかがでしたか。
友永真也(以下、友永):ドラマとしてはとても面白かったです。15分という短いドラマなのですが、男性の気持ちも相手の女性の気持ちもわかりやすく描かれていて、丁寧な作りだなと思いました。
――まだ結婚したくない、いろんな女性と遊びたいという主人公でしたが、彼に対してはどんな感想を持ちましたか。
友永:僕自身とはタイプが違い過ぎるなという印象でした。ただ「周りにはこういう人もいるよね」と妻とも話しながら見ていました。主人公の価値観はいいとは思えないですが、まあ、その人の人生だからなんとも言えないです。
――男性が身勝手な一方、29歳の女性が結婚への焦りを感じていることも描かれていますが、どう思われましたか。
友永:同じような悩みを持っている人は周りにもいるので、そういう考えもあるとは思います。でも僕自身は、自分の基準をしっかり持っていたらいいと思っています。20歳で結婚する人もいるし、40歳で結婚する人もいる。今の世の中にスタンダードなんてないんじゃないかな。
――友永さんは何歳までになにをしたい、など考えることはありますか。
友永:自分の思い描いている家族の理想像ってあるじゃないですか。例えば、子供だったらこの時期に出産したら自分が50歳の時には子供はこの年齢か、とか。ふんわりと考えることはあります。でもそれ通りにならなくてもいいですし、子供は授かりものといいますから、絶対にこの年齢でなにかをしたい、と決めて焦ったりすることはないですね。
――ちなみに友永さんが結婚を考えるようになったのは何歳くらいだったのでしょうか。
友永: 30歳ごろですね。愛犬とお別れしたことが大きな理由です。愛犬が生きているときは、愛犬が一番の生活だったんです。デートをしていても「犬の散歩に行きたいから」と言って帰っちゃうような。恋人よりも愛犬という思考でした。その愛犬が亡くなって、自分の中にぽっかり穴があいて、一緒に寄り添って生きて行く家族を持ちたいという気持ちが芽生えました。
――それで『バチェラー』に出演されたんですね。恵さんを選ばれた一番の理由はなんでしたか。
友永:誰かのことをここまで好きだと思えたのが初めてだったのが一番ですね。具体的な決め手というのがあるわけではないですが、一緒に過ごしていく中で見えるものがあるじゃないですか。自分の家族に対してどういう接し方をしているか、とか。彼女の姿を見ていて僕の価値観とすごく合うなと思いました。こういう人と家族になれたらいいなと、自分の持つ家族像が想像できました。
「妻が怒ったら僕はすぐ謝っちゃう」
小さなことは小さいうちに潰しておくことが夫婦円満の秘訣
――友永さんの結婚生活についてもお聞きしたいです。仲良し夫婦で知られていますが、夫婦円満の秘訣はなんでしょうか。
友永:お互いに素直でいること。思ったことは隠さず言い合うようにしています。もしケンカしたとしても、次の日までに持ち越さないために話し合って終わらせるような努力はしています。
――前回、恵さんにインタビューさせてもらった際「私をこんなにわがままにしたのはあなたよ」と言っていました。やはり恵さんには甘いんですか。
友永:めちゃくちゃ甘くしていますね。彼女が怒ったら僕がすぐ謝っちゃいます。あとは、問題に対してお互いに意地を張ることで、小さいことが大きく膨らんでいくのが嫌なので、小さいうちにつぶしていく感じですね。
――大人の対応ですね。ほかにも夫婦仲良しのコツはありますか。
友永:新たな趣味を常々二人で模索して、挑戦しています。最近は年末のホノルルマラソンを目指して、一緒にランニングをしようと決めました。その前からずっとゴルフは一緒にやっていますし、家の中ではスマブラをやっています。
――新しいことを模索するのはいいですね!真似してみたいです。理想の夫婦像、家族像があったら教えてください。
友永:今パッと思いついたのが『SASUKE』に出演されている日置将士さんという方です。めちゃくちゃ美人な奥さんと可愛いお子さんがいるんですよ。一緒に食事に行くことがあるんですが、めちゃくちゃカッコいいんです。子供がいてもずっと奥さんと仲良くて。旦那さんから、うそ偽りのない愛情表現をしています。奥さんのことが大好きで、追いかけて、追いかけてやっと手に入れたようなご夫婦。僕のちょっと前を行っている先輩像という感じがします。
――愛情表現は大切ですね。
友永:愛情表現を恥ずかしいと思っている男性もいるじゃないですか。フランス人は周りに人がいてもパートナーとキスしますし、手を繋いでいるし、肩を組んでいるのが普通ですから。
――ぜひ、日本の男性たちにも実践してほしいです。最後に番組の見どころを教えてください。
友永:『30までにとうるさくて』も『結婚してとうるさくて』も、いろんな問題を抱えている人が登場します。その中で人それぞれ共感できることがあると思います。結婚だけじゃなくて、キャリアやお金のことなど、いろんなメッセージのあるドラマです。本編では、最終的には本当の自分の気持ちを優先させて自分の幸せをつかみに行くというのが一番のメッセージだったと思います。そこは僕にとって一番の共感ポイントでした。男女関係なく楽しめる作品なので、ぜひ多くの人に観てもらいたいですね。
――ありがとうございます! 今後のお二人のラブラブな様子も楽しみにしています。
取材・文:氏家裕子
写真:You Ishii
■ABEMAオリジナルドラマ『結婚してとうるさくて』番組概要
https://abema.tv/video/episode/90-1620_s1_p20(一部映像を無料配信中)
#1:『女には言えない男の本音』
番組URL:https://abema.tv/video/episode/90-1620_s1_p30
#2:『男が結婚しない本当の理由』
番組URL:https://abema.tv/video/episode/90-1620_s1_p40