伝統的な式から、新しい試みまで。「会社の特徴」を活かした入社式で、各社が志気を高めている。
■「社会の荒波にくじけることなく」
「皆様にシャチ(幸)あれ~!」
これは、「鴨川シーワールド」の入社式。海の動物たちを代表して、新入社員たちへシャチからお祝いの“水しぶきシャワー”。
実は、これには深い意味がある。「社会の荒波にくじけることなく、強くたくましく成長してほしい」、そして、「シャチパフォーマンスを楽しむお客様の気持ちを体験してもらいたい」という意味が込められている。
■「入社後も自分自身を研ぎ続け、活躍してほしい」
「これ(鉛筆)書けるようにしないといけないんですよね? 芯が出てこないんですけど」
黙々と鉛筆を削るのは、三菱鉛筆恒例の「鉛筆けずり入社式」。順調に削る新入社員もいれば、初めての鉛筆削りで悪戦苦闘する人も。
なかなか芯が出なかった女性社員も、2本目を削り終わる頃には先輩から「最初どうなるかと思ったけど。なんか一気にレベル高くなりましたね」との褒め言葉。
削ることで筆記具としての持ち味を発揮する鉛筆のように、「新入社員が入社後も自分自身を研ぎ続け、活躍してほしい」という思いなどが込められている。
■「愛社精神をもってほしい」
毎年、新しい入社式に挑戦する企業も。
「今から入社式を始めるよ~。愛すべき新入社員の登場だよ。みんなも手拍子をよろしくね」
ロボットが司会の入社式。ダンスも披露するなど、式を盛り上げる。こちらは、ガスや電気の販売会社、明治産業。九州のガス業界で初めて、ガス関連の受付業務にAIを導入するなど、テクノロジーを積極的に取り入れている。
そんな特徴から、ロボットによる入社式を開催。また、「AI」から愛を伝えることで、「愛社精神をもってほしい」との願いも込められている。
実際に新入社員も「おもしろいことをする会社に入社できたと、誇りに思えました」と最後は笑顔で式を終えた。
「記憶に残る入社式」を行う企業努力。楽しい社会人生活の後押しになりそうだ。(『ABEMA Morning』より)