那須川天心vs武尊、“世紀の一戦”の概要が見えてきた。対戦決定会見では「6月」とだけアナウンスされていたが、4月になり「6月19日、東京ドーム」と正式に発表。7日の会見では『THE MATCH 2022』という大会名も明かされた。
この会見には、那須川天心、武尊の両選手に加えて実行委員としてRIZINのCEOである榊原信行氏(株式会社ドリームファクトリーワールドワイド)、K-1の中村拓己プロデューサー、RISEの伊藤隆代表が登壇している。
「ここまできて言うことはありません。何が何でも勝ちます」
那須川がそう語ったように、舞台は整った状態だ。武尊はK-1での軍司泰斗とのエキシビション、那須川はRISE卒業マッチとなる風音戦を終えており、いよいよ次戦で闘うことになる。ファンとしても、会場あるいは中継で見届けるだけだ。ルールは3分3ラウンド、延長1ラウンド、延長マスト判定に決まった。つまり必ず、勝者と敗者が決まる。
ただ現在、未定の部分で気になることもある。大会は全10〜15試合とされており、基本的に立ち技の試合のみになるという。では、そのマッチメイクはどのようなものになるだろうか。
4.2RISE、4.3K-1では、この6.19メガイベントへの出場アピールが相次いだ。鈴木真彦と金子晃大の55kg王者対決、K-1で飛び抜けた強さを発揮している野杁正明にはシュートボクシングのエース・海人が対戦要求。RISEの新たな顔と言っていい原口健飛が誰と闘うかも興味深い。
どんなカードになりそうか、団体対抗戦はあるのか。質問に対して、K-1の中村プロデューサーはこう答えた。
「いつもは組めない試合を。期待されているのは対抗戦という形。選手はしっかり準備できてます。やるならやるよ、と」
RISE・伊藤代表の言葉はこうだ。
「(カード案は)ほぼ決まってます。早急に詰めたい。うちも全然、やる気満々です」
また榊原氏も「アンダーカードも胸躍らせるものに」と語っている。団体の枠を超えた王者対決やトップ選手同士の顔合わせも、これから発表されていきそうだ。
他のカードに口出しはしたくないという武尊だが「K-1のチャンピオンみんなで」という思いはあるという。那須川もRISEのチャンピオンに「全員出てほしい」と語った。
天心vs武尊を筆頭に、『THE MATCH』では日本立ち技格闘技の“最強対決”が各階級で組まれていきそうだ。大会全体が歴史に残るものになると、現時点でも言ってしまっていいだろう。