魚の衣装を身にまとい、網にしがみついている子どもたち。一体、何をしているのだろうか。
実はここは、静岡県沼津市の水族館「伊豆・三津シーパラダイス」に作られた体験型遊具「あじっこパラダイス」。子どもたちは、沼津の名産品である「アジの干物」が食卓に並ぶまでの過程を「アジ」になりきって遊びながら体験できる人気のアトラクションだ。
「我々の水族館がある沼津市は、アジの干物に関しては生産量が日本でトップクラスだ。やはり地元の水族館としてはそこに着目して、産業も含めて思いっきりPRしていかないとダメだろうということで、今回このアジを宣伝していこうと考えた。(子どもたちには)こういった遊び場が興味をもってもらうきっかけになればと思っているので、アジになりきって思いっきり遊んでほしい」(「伊豆・三津シーパラダイス」土屋孝司飼育長)
「子どもたちに地元の名産品を知ってもらいたい」と始めたこのアトラクション。評判は上々である一方、土屋飼育長は魚の消費量の減少や「魚離れ」を懸念している。
総務省の統計によると、1人あたりの生鮮魚介類の年間購入量は年々減少。国内有数の漁業の街である沼津市も消費者の「魚離れ」に悩まされている。そこで、伊豆・三津シーパラダイスは地元の水産業を活性化すべく、漁協などと連携して幅広い層に向けたPR活動を今後も展開していくという。(『ABEMAヒルズ』より)