約3年半にわたって一時休園していた都内唯一の公営遊園地「あらかわ遊園」が21日、リニューアルオープンした。ABEMA NEWSでは実際に当日、園内の施設を取材した。小さい子連れから大人のデートまで楽しめそうなあらかわ遊園の魅力を徹底解説する。
■「のりもの広場」
他の遊園地と違うのは、「コンパクト」と「幅広い世代で楽しめる」という点だ。全部で6つあるアトラクションはすべて隣接しているため、各施設を行き来するのに1分もかからない。さらに遊園地でよくあるのが「年齢・身長制限」だが、これも設けられているもので「3歳以上」。そして「観覧車」「豆汽車」「メリーゴーランド」は、車いすの人も利用できる。
今回は実際に、観覧車に乗ってみた。1954年の登場以来、あらかわ遊園のシンボルとして親しまれてきたが、リニューアルに伴って一度はすべてを解体。ゼロから生まれ変わったことで高さを増して、頂上は地上40mとなった。約9分で1周する間に、近くを流れる墨田川や、荒川区を一望できる。晴れている日は、富士山が見えることもあるという。観覧車は熱がこもって暑くなりがちだが、空調が効いているため過ごしやすい。リラックスできる音楽も流れているため、優雅な時間を過ごすことができる。
そして注目ポイントは、7台に1台設けられた「スケルトンのゴンドラ」。なんと内部が透けている。足元までスケルトンなので、かなりのスリルを味わうことができる。ただしゴンドラの種類は指定できないため、スケルトンのゴンドラに乗れるかどうかは運とタイミング次第だ。
根強い人気を誇るのは「ファミリーコースター」。“日本で一番遅いジェットコースター”を自称しているだけあって、速度はなんと時速13.7km。自転車を漕ぐスピードと同じくらいで、1周約138ｍのコースを2周する。3歳から乗れるため、ジェットコースターデビューには最適かもしれない。
また、地上5mの高さで園内に敷かれたレールを自分で漕いで進む「スカイサイクル」も幅広い世代に親しまれている。電動アシスト付きの自転車のような乗り物で、園内の空中散歩が楽しめる。2人が隣に並んで乗る構造のため、大人のデートでは距離が縮まりそうだ。
【利用料金】各種のりもの券が必要（2歳以下は無料）。1枚100円。フリーパスで乗り放題。
観覧車…中学生以上：4枚 小学生以下：2枚
その他アトラクション…中学生以上：2枚 小学生以下：1枚
■「ふれあい広場」
のりもの広場のすぐ隣にある「ふれあい広場」では、まさに動物とのふれあいが楽しめる。えさやりも可能で、えさは1セット100円で販売されている。
最初に出迎えてくれるのは、モルモットとウサギだ。プイプイ鳴きながらひしめき合う様子を眺めつつ、背中を自由に撫でることができる。希望すればベンチに座って、膝にのせることも可能。
隣接するスペースでは、子ヤギと子ヒツジが仲良く群れている。取材したときは、なんと彼らが重なり合うようにして眠っていた。眺めて癒されていると、スタッフが後ろから「ぜひ撫でてみてください」と声をかけてくれた。
おとなのヤギとヒツジも、大きな鳴き声で存在をアピールしている。彼らとは柵越しの触れ合いになるが、えさのペレットを差し出すと物凄い勢いで柵の隙間から首を出してくる。さらに同エリアには、リニューアルを経てアルパカが仲間入りした。のんびりした様子を見せてくれるが、たまに唾を吐くので注意したい（実際に取材中に一度、吐きかけられた）。
好きな人にはたまらないのが、「猛禽類フォトスポット」だ。柵や仕切りもなく、ずらりと並ぶ猛禽類。メガネフクロウ、アカアシモリフクロウ、メンフクロウ、ユーラシアワシミミズク、アフリカワシミミズク、アメリカワシミミズクがずらりと並び、至近距離で写真を撮ることができる。開園している日中は、眠っていることが多いという。
動物が疲れないよう、触れ合える時間は園側によって設定されている。人間と動物がふれあいやすい環境づくりをしているのも、ポイントのひとつだ。
【利用時間】※天候や動物の体調により中止する場合あり
ヤギ・ヒツジなどのコーナー…10時～11時20分、13時～15時30分
ウサギ・モルモットなどのコーナー…10時～15時30分で、20分ごとに10分の休憩あり
ポニーの乗馬（1回100円）…対象年齢：4歳～10歳 1日3回の時間制で、先着順。GW期間中は休み
（ABEMA NEWSより）
