「壁ドン」などの“恋愛”が教育過程に? 内閣府・男女共同参画局の研究会に物議
“恋愛”が教育過程に?研究会にネット民から物議の声
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 2014年の流行語大賞トップテンにも選ばれた、少し懐かしさを感じる言葉「壁ドン」。この言葉が時を経た2022年の今、話題になっている。

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 この言葉が取り上げられたのが、今月7日にオンライン開催された、内閣府・男女共同参画局の「人生100年時代の結婚と家族に関する研究会」。

この研究会は、人生100年時代の到来を見据え、日本の「結婚と家族」にいま、どのような変化が生じているのか、データをもとに明らかにし、それに伴う課題を整理することを目的としている。

 11回目の開催となった今回、物議を醸すこととなったのが、成蹊大学・小林盾教授による、恋愛と結婚についてのプレゼンテーションだ。この中で小林教授は、貧困と結婚の関連や、若者の恋愛事情について、様々なデータや、アンケート調査の結果などを紹介した。

 そうした情報をもとに小林教授は、恋愛を「幸せのエンジン」と表現したうえで、
そのチャンスには格差があると指摘。恋愛弱者に支援が必要かもしれないとする流れの中で登場したのが「壁ドン」だった。

 イメージ写真とともに、壁ドン・告白・プロポーズの練習、恋愛ゼミを教育に組み込むという一文。

「壁ドン」などの“恋愛”が教育過程に? 内閣府・男女共同参画局の研究会に物議
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 資料を読む限り、あくまでも結婚・出産に繋がる恋愛という重要な要素を推進するための一例と取れるが、「それにしても酷すぎる」「これは教育で学ぶことなのか」という突っ込みがSNS上で相次いだ。

 いったいどのような意図だったのか、小林教授に問い合わせたが、今のところ返答はない。男女共同参画局の担当者は、様々な意見があることは承知しているとした上で「今後研究会で取りまとめの議論を行いますが、価値観を押しつけたりプレッシャーを与えたりすることの無いように留意して、誤解を与えないようにしてまいりたいと思います」と明かしている。

 この“壁ドン資料”を元に、どのような説明があったのか、今後、発言者への確認の上、議事録が公表されるという。(『ABEMAヒルズ』より)

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