ロシアの外務省は4日、日本の政治家やメディア関係者など63人の入国禁止を発表した。
入国禁止リストに名前が載った、神戸学院大学・教授でウクライナ研究の第一人者の岡部芳彦氏が6日、ニュース番組『ABEMAヒルズ』に出演。心境を語った。
――リストに入ったと知ったときの心境はどうでしたか?
「正直驚きました。私は日本ロシア協会の常任理事で、日露大学協会の人材交流委員会にも入っています。この5年間で日露学生交流にもかなり貢献していますので、このリストを作った人は、このことを知らなかったのかと感じました」
――ロシアがリストを公表した狙いをどう考えますか?
「外交官の追放がお互い8名ずつ決まっています。先にロシア側が仕掛けてきましたので、何らかの牽制があるのではないかと思います」
――このリストにネットでは、今井絵理子議員が選ばれて、安倍晋三元総理が入っていないことに疑問の声が寄せられています。人選は、どのような基準と考えていますか?
「今井絵理子さんは、参議院の沖縄北方特別委員会の理事でもありますので、その理事の人たちは一律してこのリストに入っています。ロシア政府は、北方領土という呼び名を許さないという立場でして、北方と名前のついているところの幹部は、全員リストに書かれています」
――リストには、岸田文雄総理大臣や林芳正外務大臣も含まれていますが、今後ロシアとの外交はどうなるのでしょうか?
「(ロシア政府からは)直接会う気がないと言われておりますので、影響は免れないと思います。一方でロシアと何らかの交渉をするときに、解除されるというのが流れではないかと思います。ただ現状では、日本と話し合わないということを象徴的に示されているリストだと思います」
(『ABEMAヒルズ』より)
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