新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐって、京都市が保管している米モデルナ製ワクチン(約8万回分)が廃棄の見通しであることがわかった。
【映像】ひろゆき氏「副反応がどうこうじゃなくて…」メディアに苦言
京都市によると、2月に納入したモデルナ製ワクチン8万8000回分のうち8000回分ほどしか使われておらず、残りは今月末で期限を迎えるとしている。市の担当者は「ファイザー製の希望者が多く、予約なしの接種会場も用意したが思うように進まなかった」と話す。
大阪でも先月、期限が切れたモデルナ製のワクチン約8万回分を破棄する出来事があった。なぜモデルナワクチンの接種が進まないのか。
ニュース番組「ABEMA Prime」に出演した、ネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏は「世界にはまだコロナワクチンが足りていない国もある。使用期限が1カ月を切ったら、そっちに寄付するなど、仕組みをちゃんと国で作った方がいいと思う」と話す。
作家で元小学校教員の乙武洋匡氏は「やっぱり新型コロナの流行当初と違って『オミクロンは比較的軽症だ』という話から『だったらワクチンを打って、副反応が出た方がキツイんじゃないの?』と思う人が増えてしまったのではないか。だからと言って打たなくていいとは私は思わないが、そう捉えてしまった人が多いのかもしれない」と述べる。
新型コロナウイルスの軽症患者に向けた薬剤開発の治験に参加している堀氏は「ひろゆきさんが言ったように、見込みが立つのであれば、他の国に回してあげるのは大賛成だ」とコメント。その上で「コロナ対策がワクチン過多というか、ワクチンの話ばかりやっている。今やるべきことは、軽症患者がすぐに飲める薬の開発であり、メルク社のように先行して出したけれども、実際に末端のクリニックに速やかに行き渡るような仕組みができていない現状をどう解決していくのか。もっと政治はこのあたりに注力すべきだ」と答えた。
ひろゆき氏は、メディアの中で言っておくべきこととして「そもそもコロナワクチンはなぜ3回目を打つことになったのか。これは、打った後にだんだん抗体値が下がってくるからだ」と発言。続けて「モデルナとファイザーでいくと、抗体値はモデルナの方が高い。効果はモデルナの方が高いので、副反応がどうこうではなく、新型コロナになったり、重症化しないためには『モデルナの方が性能いいよ』とちゃんとメディアが言うべきだと思う」と指摘した。
(『ABEMA Prime』より)
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