泣いた後にすごく顔が青くなって… 心疾患の闘病生活を描いた漫画 作者「娘の心臓と取り替えて」
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 心臓に病気を患った娘と家族の闘病生活を描いた漫画に注目が集まっている。病気を通して痛感したこと、同じような状況で不安に思う人たちへ伝えたいことなど、作者の思いに迫った。

【映像】闘病生活を描いた漫画

 子どもたちの日常を描いた『こやま家の日常絵日記』。作者のこやまさんは「4歳の娘と1歳の息子の日常漫画を中心に、面白かったこととかそういうのをつづって漫画にしています」と話す。

 こやまさんはInstagramで多くのエピソードを投稿し、フォロワー数も2万人を超える人気ぶり。その中でも、娘の闘病と両親の奮闘ぶりを描いた漫画が多くの反響を呼んでいる。

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「産まれた後に心臓の病気が見つかり、治療したり手術をしたり闘病生活を送ってました」

 こやまさんの娘に見つかった病気は“心室中隔欠損”だった。心室中隔欠損とは、心臓に穴が空いてしまっている状態で、生まれつきの心臓の病気の中では、最も多くみられる病気のひとつだ。

 この病気が発覚したきっかけは、こやまさんが娘と握手した際に手が冷たかったことへの違和感からだった。産まれた喜びよりも異常な冷たさへの驚きがあったものの、特に異変もなく退院した。

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「ミルクを飲むのに1時間くらいかかってしまったり、泣いた後にすごく顔が青くなっていました」

 異常を感じ、すぐさま紹介してもらった総合病院へ。レントゲン写真には肥大した心臓が写っていて、医者からは「お子さんの心臓には2つ穴があいている」と言われた。

「レントゲンを撮ってもらって、採血などをしたときに、(心臓にある)穴の場所も見えていて、そこで(病気と)指摘いただきました。自分のこと以上に娘のことって心配になります。『私の心臓が止まってもいい(娘に)譲ってあげたい』と思いました。最終的には危篤状態になって緊急手術をしました」

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 早期に病気を発覚したものの一時は危険な状態にもなったという。生後3カ月で4時間にも及ぶ緊急手術は幸いにも無事成功した。その後、体調は徐々に回復し、飲めるミルクの量も増えていった。また、泣き声も大きくなり、できることも増えた。

 娘の大病をなんとか家族で乗り越えたこやまさん。なぜこの闘病漫画を描こうと思ったのか。

「(病気が)どう進んでいくのかわからなくて不安だったので、そういったところが伝えられたらなと。もちろん(お子さんが)病気じゃないお母さんのためにも、『こういうのがあるんだな』と知ってもらえるだけでもいいかなと思って描きました。病気のときってそればかりが不安で、明るい未来なんて想像できなくなってしまっている。気持ちを追い込んでしまうかもしれないんですけど、『きっと明るい未来が待ってるんだよ』と、お子さんにもお母さんにも声をかけてあげたいです」

(『ABEMAヒルズ』より)

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