東京・新宿区のマンションで住民ではない人らによる粗大ゴミの不法投棄が相次いでいる。マンションのゴミ置き場に設置した防犯カメラがその様子を捉えていた。
映像を見てみると、大型テレビを置いて立ち去る男性の姿が。そして3週間後には2人組の女性が現れ、先ほどのテレビの前で立ち止まった。テレビには不法投棄を注意する張り紙が貼られていたが、なんとそれを読んだ上で、粗大ごみを捨てていった。
女性らが捨てたのは、使い古された座椅子だった。管理会社によると、5年くらい前から、1週間に1回ほどこうした粗大ごみの不法投棄が頻発しているという。
これまで不法投棄された粗大ゴミには、巨大なマットレスに、洗濯機。さらに、まるまる一部屋分と思える量の家財道具も――。これらの粗大ごみはマンションの住人ではなく、外部の人間が持ち込んでいるという。
5月23日には、大胆な行為の一部始終が防犯カメラに残されていた。午後10時ごろ、マンションの前に1台の車が停まった。車内から降りてきた2人組の男性は、手慣れた様子で何かを捨てていく。
男性らは、車を止めてから発進させるまでのわずか2分ほどの間に、健康器具やマットなどを捨てていったのだ。こうした粗大ごみの処分のため、マンション側はこれまでに50万円以上の負担を強いられているという。
相次ぐ不法投棄に、マンションの住人からは「勝手に不法侵入されているということが怖いですよね」「住民じゃない人が出入りできる環境だったら、住んでいて安心はできない」といった不安の声が上がっている。
また、実際に不審な車を目撃したことがある人は「結構大きめの車がいつもじゃないが停まっていることがある。普通に粗大ごみは入るんじゃないですか。午前0時から午前1時の間くらい」と話す。
なぜ、このマンションだけが狙われているのだろうか。管理会社は警察から“ある可能性”を指摘されたという。
「『ここだったら捨てられるよというのが色々なネットワークで広まっているんじゃないか』というアドバイスを警察の方からもらった。怒りがどんどんわいてくる。本当に迷惑になるのでやめてほしい」
今後は、引き続き警察と相談しつつ、より精度の高い防犯カメラを設置するなど対策を強化していくという。(『ABEMAヒルズ』より)