静岡県の掛川市と浜松の西・湖西市を結ぶ天竜浜名湖鉄道。「天浜線」という呼び名で親しまれている。
やってきた列車は、戸綿駅と遠州森駅の間にある太田川を渡っているが、まるで滝の上を走っているようだ。カメラを引いた映像を見てみると、実は奥を走る列車と手前の川がみごとに重なるように撮ることで、列車がちょうど滝の上を走るように見えているのだ。
地元の男性が撮影したのは5月28日。前の日、県内は東部を中心に激しい雨に見舞われていて、この川の水位も上昇していたという。これ以上水かさが増えると撮影場所まで水が迫ってくるため、こうした画が撮れるチャンスは年に一回あるかないか。奇跡のワンシーンだ。
さらに、この映像はかなりの望遠レンズを使っていて、実際に車両が走っているのは撮影ポイントから遥か先。音で車両の接近を知るのは難しく、撮影には時刻表が手放せないそうだ。(『ABEMA Morning』より)