恵比寿マスカッツ出演の伝説の深夜バラエティ『おねマス』シリーズがABEMAで期間限定復活。『おねうち!!!マスカット ~女の本性むき出し編~』と題し配信がスタートした。
本記事ではマスカッツOGで初代リーダーの蒼井そら、現メンバーの市川まさみ、藤原亜紀乃、三上悠亜、桃乃木かなへ、10周年ライブを振り返るという企画の『おねマス』#6収録直後に取材を実施、思うところを語ってもらった。すると蒼井の口から、マスカッツに対する赤裸々な思いが明かされた……。
蒼井そら「マスカッツ時代にはもう戻りたくない」
――5月25日に恵比寿マスカッツ10周年ライブ「恵比寿マスカッツ10周年記念ライブ~オールスター大感謝祭~」が東京・EX THEATER ROPPONGIにて行われました。初代リーダーの蒼井さんをはじめ、多くのOGがライブに参加するというスペシャルな1日でしたね。
蒼井:そうですね。今日の収録では後輩の子たちに「踊りが下手」って集中砲火を浴びちゃいましたけど(笑)。
――盛り上がっていましたね(笑)。後輩と良い関係であることが伝わってきましたが。
蒼井:今はね。でも、そもそも最初は、2代目マスカッツが結成された時、すっごくムカついてたんですよ。
――というのは?
蒼井:やっぱり自分たちが恵比寿マスカッツとして、5年間作り上げてきたものがあって。それをスッパリ卒業して、そのまま“伝説になる”ようなイメージがあったんですよ。そんな中で、いきなり“新生マスカッツ始めます”みたいなことを聞いて「なんでよっ!?」って憤りを感じてしまって。なので、2代目マスカッツが始まってからの2年間くらいは本当に悔しかったんです。
けれど、3年目くらいに収録で関わらせてもらった時、“私たちが現役の頃と同じ気持ちで番組収録をしているんだな”と感じることができて。そこから“2代目にも頑張って欲しい”という気持ちが徐々に芽生えて、今回の10周年ライブにも参加させてもらいました。
第2世代の子たちがいなかったら、初代も10周年ライブの舞台には絶対に立てなかったわけだし、今回の『おねマス』シリーズ復活ということもあり得なかったので、そういう意味でもすごく感慨深いですね。
――先ほど“集中砲火を浴びた”と話題に上がりましたが、#6の収録もマスカッツらしい現場でしたね。
蒼井:ねぇ。後輩のみんなから「ダンスが下手」だなんてあんなに言われて。「だからマスカッツは嫌だよ」って思いましたよ! 絶対にもうマスカッツ時代には戻りたくないですね(笑)。いつも収録現場は本当に戦場だし。
――過去のものにしたいということですね(笑)。
蒼井:そうですね(笑)。
――藤原さんも収録中、10周年ライブの“音痴パート”の映像を晒されて、ずっといじられていましたね。
藤原:そうですね(笑)。歌はずっと下手くそなんですよ……。番組でちゃんと(音痴を)いじられたのが初というだけで、昔から何も変わってなくて。川上(奈々美)さんとフォーメーションが近いことが多いんですけど、川上さんは私の歌を聴くとずっと笑っていて、その気配を後ろに感じながらいつも歌っているんです。
蒼井:でもファンはそれをわかっているんだよね?
藤原:そうです、そうです。でも、どうやったら歌が上手くなるのか、本当に知りたいんです……! お金払って習いに行ってるのに(※)一向に上手くならないんですよね……。
※この日の収録で藤原は、ボイストレーニングに通っていることを告白していた。
――先生に何か具体的なことを言われないんですか?
藤原:なんか「耳が悪いから無理。聞く能力がないから」って言われてしまって……。
蒼井:へー……! でもお芝居が上手い子って歌も上手いって聞いたことあるけど、そうでもないんだね。耳良さそうだけど。
藤原:お芝居でも「ここは高いキーで言って欲しい」とリクエストされた途端わけわからなくなるので、割と感情でお芝居することが多いです……。
――一方でライブは、楽しんでパフォーマンス出来てるんですよね?
藤原:ライブはすごく楽しんでます……! フォーメーションが後ろになることが多いので、“私が後ろの方の盛り上げ隊長だ”と勝手に思いながら、一生懸命やってます。
桃乃木から蒼井へ「鬱陶しいとかまったく思ってないです…!」
――現リーダーの市川さんは、ライブを終えてどうでしたか?
市川:本当にOGの皆さん含めて、“これだけの人数をまとめられるかな?”という不安があったところから始まったんですけど、いざ進んでみると、自分がまとめようとしなくても、みんなが率先して動いてくれて、無事に終えることができました。本当に良かったです。関わってくれた、ひとりひとりに感謝するような気持ちですね。
――そんな中、今日の収録では三上さんが4回あったリハを一度しか参加しなかった件で盛り上がっていました。
三上:そうですね。いろんな野次を飛ばされましたが、私なりにリハは頑張りました。でも正確に言うと、2回参加したんですけど……。
――そうなんですか?
三上:はい…! 2日間参加しましたよ。それなのに、1日しか参加してないみたいなことで、みんなから攻められて……。
――では、ここにしっかりと書いておきますね(笑)。ほかにも蒼井さんが、往時のみひろさんがライブリハーサルの出席率が低かったことを、改めて怒っていましたね。
蒼井:なんか「別の仕事だったら仕方ない」って思えるんですけど、当時のみひろの場合は「行きたくない・やる必要がない」という理由だったから、“ムキー!”となっていたんです(笑)。「いいから来いよ!」ってずっと思ってた。
――(笑)。桃乃木さんはライブを終えてどうでしたか?
桃乃木:私は普段、あんまりメンバーとコミュニケーションを取らないタイプなんですけど、ライブリハの時はいろんな人と話したし、こういう準備期間が一番“マスカッツにいる”と実感できるんです。楽しかったですし、終わってしまって、燃え尽きてしまった感もあって、今はすごく寂しいですね。
――普段、メンバーとコミュニケーションを取らないというのはどういった理由なんですか?
桃乃木:ひとりが好きみたいです、私。
蒼井:一匹狼なんだね(笑)。
――みひろさんと山岸逢花さんが対談した際 には、「2代目は初代がいる時は遠慮している部分がある」という話も出ていました。その点についてはどう思いますか?
桃乃木:それこそ、2代目マスカッツが出来上がった時は“初代さんに認められなくちゃいけない…!”という気持ちがすごくあって。そんな中で、初代さんと一緒に収録したことがあったんですけど、その時はすっごく怖かったです……!
藤原:まじで怖かった……!
蒼井:だって、“絶対に潰す”と思ってたもん(笑)。
一同:うわぁぁぁぁ(笑)!
桃乃木:本当にそういう雰囲気を感じながらの収録だったので、怖かったですね。私はスタジオの後ろの方にいたんですけど……。
藤原:それと同時に初代さんのバラエティ能力というのを見せつけられました。“これがマスカッツか”と……!
三上:私はいっちー(市川まさみ)と一緒にちょっと遅れて加入したので、その頃にいなくて本当に良かったです……!
市川:でも「初代さんが2代目が出来た事を怒っている」という情報は聞いていたので、“会ったらどうしよう…!”というのは、ずっとありましたね(笑)。
蒼井:だって、本当に怒ってたんだから。でもみんなというより、マッコイ(斎藤)さんやスタッフに対してだけどね(笑)。
桃乃木:でも徐々に「初代の誰々が番組を見て褒めてたよ」とマッコイさんから教えてもらうことが増えてきて。“初代さん、ちょっとは認めてくれてるんだ”と思えてうれしかったんです。特にそらさんは、今でもよくマスカッツの現場に来てくださっているので、鬱陶しいとかまったく思ってないです……!
蒼井:あれ、“鬱陶しい”なんて話出たっけ(笑)? そうだよね、私、今でもマスカッツの現場に結構いるもんね。ごめんね(笑)。
インタビューを通じて、今は良好な関係性となっていることが感じられた恵比寿マスカッツ初代・2代目メンバー。ライブにもバラエティにも全力で取り組むメンバーたちの活躍に、今後も期待したい。